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ジャイアンツがQBジョーンズと4年219億円の契約に合意

2023年03月08日(水) 09:32


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Matt Slocum】

ニューヨーク・ジャイアンツがフランチャイズタグ期限を迎える直前にクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズとの長期契約をまとめた。

ジャイアンツとジョーンズが4年1億6,000万ドル(約219億3,808万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地7日(火)に今回の合意について知る人物の話を元に報道。ラポポートによると、この契約には追加インセンティブとして3,500万ドル(約48億0,050万円)が含まれており、最初の2年間で8,200万ドル(約112億5,114万円)が支払われ、1年目のキャップナンバーは1,900万ドル(約26億0,697万円)になるとのこと。

今回の契約はNFLのフランチャイズタグ指定期限の数分前に成立した。ジョーンズとの契約が成立したことで、ジャイアンツはタグを使用してスターランニングバック(RB)セイクワン・バークリーをフリーエージェント(FA)市場から遠ざけることができるようになっている。

また、新契約により、ジョーンズはNFLで年俸4,000万ドル(約54億8,864万円)を突破した9人目のクオーターバックとなった。

1年前の状況を踏まえると、かつてドラフト1巡目指名を受けたジョーンズは見事な好転を遂げたと言えよう。

昨年、ジョー・シェーンがジェネラルマネジャー(GM)に就任した直後に下した大きな判断の1つとして、ジョーンズの5年目オプションの行使を辞退したことが挙げられる。これにより、かつてドラフト全体6位指名を受けたジョーンズは実力を証明するシーズンを迎えることになった。

そして、彼はそれを成し遂げたとジャイアンツの目に映ったのだろう。

ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボール率いるオフェンスで、ジョーンズは16試合に出場してパス成功率67.2%、3,205ヤード、タッチダウン15回、インターセプト5回と最高のシーズンを送った。さらに、ランでも活躍を見せたジョーンズは、例年よりもファンブル数を減らしながら(6回)、キャリー120回で708ヤード、タッチダウンラン7回を記録している。

ジョーンズが指揮を執ったジャイアンツは9勝7敗1分でプレーオフ進出を果たし、ワイルドカードラウンドではミネソタ・バイキングスを下した。この試合はジョーンズにとってNFLキャリアにおけるベストゲームとなったかもしれない。

最終的に、ジョーンズのパフォーマンスは彼がダボールHCの下で成長を遂げ始めたに過ぎないとジャイアンツを納得させるのに十分なものだった。そして、ジャイアンツはジョーンズに多額の報酬を支払い、違いを生み出す存在になることを願っている。ジャイアンツとジョーンズにはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区で上昇し続けることに対するプレッシャーがかかっている状態だ。

シェーンGMは2023年にジョーンズとバークリーの両者を確実にジャイアンツに残すことを目指して今オフシーズンに臨んでいた。火曜日、ビッグブルーはその目標を達成している。

【RA】