ドノバン・スミスの8年間にわたるタンパベイ・バッカニアーズでの在籍期間が終了した。

現地7日（火）にバッカニアーズがベテランレフトタックル（LT）のスミスを放出すると『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが報道。その後、チームはスミスの放出を正式に発表した。

バッカニアーズのジェネラルマネジャー（GM）ジェイソン・リヒトは火曜日に声明で次のように述べている。「ドノバンがこの8シーズンを通してフィールド内外でバッカニアーズのためにしてくれたすべてのことに感謝したい。彼は2015年に先発レフトタックルとして加わった。彼がフットボールにおける最も重要なポジションの1つで発揮してくれた耐久性と信頼性は、彼の在籍期間中におけるオフェンス面での成功において重要な役割を果たしていた」

スミスはバッカニアーズに在籍中、クオーターバック（QB）ジェイミス・ウィンストンおよびトム・ブレイディの信頼できるブラインドサイドブロッカーとして活躍したが、バッカニアーズで過ごす最後のシーズンとなった2022年は苦戦を強いられ、パスラッシャーに対するホールディングを回避するのに苦労してキャリアで最多となる12回のペナルティを科されている。スミスは29歳のシーズンに『Pro Football Focus（プロフットボール・フォーカス）』によるグレードでキャリア最低の数値を記録した上に、2023年を迎えるにあたってキャップナンバーが1,790万ドル（約24億5,808万円）を数えていた。そのため、バッカニアーズは賢明にも、2023年リーグイヤーが開始する前に彼を放出することでサラリーキャップ上に1,000万ドル（約13億7,336万円）近いスペースを生み出すことを決めている。

2022年シーズン終了時に契約が切れた選手たちがフリーエージェント（FA）になる数日前に、一足早くフリーエージェントになったスミスは、ベテランレフトタックルを必要としているチームから関心を集めるはずだ。バッカニアーズの長期計画で重要な役割を担う選手ではなくなってしまったが、それでもスミスはグレッグ・ローゼンタールが選ぶ2023年シーズンのフリーエージェントトップ101のリストに入っている。

スーパーボウルを制覇した経験を持つスミスには、フリーエージェントとしての価値がある。彼がどのチームにたどり着くかは、今後の数週間で決まるだろう。

【RA】