ジャイアンツがRBバークリーに非独占的フランチャイズタグ
2023年03月08日(水) 11:59ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーの2022年シーズンにおける復活劇が長期契約をもたらすことはなかったものの、2023年も彼をチームにとどめておくことをニューヨーク・ジャイアンツに説得させる結果にはつながっている。
現地7日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話を元に、ジャイアンツがバークリーに非独占的フランチャイズタグを指定したと報じた。チームは後にこのニュースを正式に発表している。
ジャイアンツは最もとどめておきたいと望んでいたクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズと4年1億6,000万ドル(約219億8,128万円)の契約に合意したことを受けて、バークリーにフランチャイズタグを指定。ジョーンズが火曜日の期限を迎える直前に長期契約に合意したことで、ジャイアンツはバークリーにタグをつけることができた。ジャイアンツが対抗したくないと思うようなオファーが他チームからもたらされない限り、かつてドラフト全体2位指名を受けたバークリーはジャイアンツに残ることになる。
仮にそうしたオファーがあった場合、ジャイアンツはそのチームからドラフト1巡目指名権を2つ受け取ることになるため、ジャイアンツからバークリーを引き抜くには高い対価が必要になると言えよう。
バークリーはルーキーシーズンに1,307ヤード、タッチダウン11回を記録し、キャリア最初の2シーズンに連続で1,000ヤードを突破する快挙を達成した。しかし、3年目には健康状態に問題が生じ、苦戦を強いられている。そのため、バークリーが1巡目指名選手としての実力を取り戻すことができるのかと多くの人が疑問を持つようになった。
2022年、バークリーはそれができることを証明。26歳のバークリーはキャリアハイの1,312ヤードをマークし、タッチダウン10回を決めた。また、レシーブでも388ヤードを稼いでジャイアンツ攻撃陣に力を与え、ジャイアンツがブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)下で過ごす最初のシーズンにプレーオフに返り咲くのに貢献している。
2022年シーズンはバークリーにとって、カムバックを果たしたシーズンとなった。そのため、ジャイアンツは少なくとも2023年まで彼を引きとめる方法を模索することになったのだ。
ここ数シーズン、NFLチームはほとんどのランニングバックに対して積極的な投資を行っていない。ジャイアンツもそれに倣って2023年はタグでバークリーをチームにとどめ、彼が2022年シーズンの成績を再現できるかを見てから複数年契約を検討することができる。一方で、ジャイアンツは7月17日(月)に迎える期限までにバークリーと長期契約を締結することも可能だ。
いずれにせよ、バークリーは来週、完全に自由な状態でフリーエージェンシーへ向かうわけではない。想定外のトレードや他チームからのオファー――現在のNFLにおけるランニングバックの価値を考えれば、可能性は低い――がなければ、バークリーは2023年をビッグブルーで過ごすことになる。
【RA】