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カウボーイズがコルツとのトレードでCBギルモアを獲得、LBバンダー・エッシュも再契約

2023年03月15日(水) 10:58

スティーブン・ギルモア【Cooper Neill via AP】

交渉期間が始まってからの24時間で静けさを保っていたダラス・カウボーイズだが、それも現地14日(火)の午後までのことだった。

カウボーイズがインディアナポリス・コルツとのトレードによって、2023年5巡目指名権と引き換えにコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアを獲得すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じている。ラポポートは後に、カウボーイズがレイトン・バンダー・エッシュと2年1,100万ドル(約14億7,637万円)で再契約するとも伝えた。

2019年のディフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれたギルモアは、最近のシーズンではややノマド的なところがあり、2021年にシーズン中のトレードでカロライナ・パンサーズからニューイングランド・ペイトリオッツに移ったのに続き、2022年はインディアナポリスと契約を交わしていた。この両シーズンにおいて、ギルモアはまだまだ力が残されていることを証明し、2021年にはプロボウルに選ばれ、2022年もハイレベルでプレーしている。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』はギルモアを2022年のコーナーバックのランキングで9位に位置づけている。パスディフェンス11回、インターセプト2回、タックル66回という数字が、カバレッジのグレードで81.1という評価につながった。

ギルモアは派手ではないながらも堅実なシーズンを送ったコルツの守備陣において重要な役割を担っていた。コルツ守備陣を支えていたのはギルモアに加え、ロドニー・マクロード、ディフォレスト・バックナーらだ。2023年にタイトルコンテンダーになることはないと予期したコルツは、高い価値があるうちにギルモアを活用し、3日目の指名権と交換でダラスに送っている。

CBトレボン・ディッグスや2022年にブレイクしたディフェンダーのダロン・ブランドらを擁するカウボーイズは、必ずしもこのポジションの大々的な補強を必要としていたわけではない。しかし、カウボーイズは今回のトレードによって、今もレシーバーに対してハイレベルなカバーができる、経験ある選手を起用することが可能になる。

火曜日にギルモアを加え、セーフティ(S)ドノバン・ウィルソンと再契約したことは、カウボーイズのアプローチに変化があることを示唆している。カウボーイズは過去2年にオフェンスに大きく力を入れてきたが、その間にも守備陣は驚くほどポジティブな結果を残し、チームの強みとなっていた。これを念頭に置き、カウボーイズはオフェンスにかかるプレッシャーを減らしてチームを勝利に導くべく、ディフェンスに倍がけしようとしている。

バンダー・エッシュとの再契約も、そういった変化に沿うものだ。

3シーズンで3つ目のホームに、ギルモアは確実に勝利の経験をもたらすだろう。

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