クオーターバック（QB）サム・ハウエルに競争相手が現れた。

ワシントン・コマンダースがQBジャコビー・ブリセットと契約する見込みだと、『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地15日（水）に伝えている。

ブリセットはベテランとしてQBルームに加わり、ハウエルと先発職を争うことになる。コマンダースのヘッドコーチ（HC）であるロン・リベラは、ハウエルに先発の役割が与えられるわけではなく、競争で勝ち取る必要があると話していた。

昨シーズンに9試合、過去2シーズンで合わせて24試合に先発したQBテイラー・ハイニケは、今週に入ってアトランタ・ファルコンズとの契約で合意に達している。

NFLの4チームで合わせて7シーズンにわたって48試合に先発してきた30歳のブリセットは、ワシントンに豊富な経験をもたらす。2022年シーズンには11試合の出場停止処分を受けたデショーン・ワトソンに代わって、クリーブランド・ブラウンズの先発QBを務めていた。

昨シーズンのブリセットはパス成功率64％、2,607パスヤード、タッチダウン12回、インターセプト6回を記録。ラッシングでも243ヤードとタッチダウン2回をマークした。ブラウンズはブリセットが先発を務めた際に4勝7敗だった。

1年前に5巡目で指名を受けたハウエルは、シーズン最終戦で先発してパス19回中11回成功（57.9％）、169ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回をマークしたのに加え、5ヤードのタッチダウンランも決めている。

ブリセットとの契約は、コマンダースがラマー・ジャクソン獲得に向かうとのうわさに終止符を打つことにもなるだろう。ボルティモア・レイブンズがタグを指定したジャクソンは、現地水曜日に新リーグイヤーがスタートするまで他のチームと交渉ができない状態だった。

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