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ライオンズはWRウィリアムズのポテンシャルを見て“空想にふけっていた”とDEハッチンソン

2023年04月10日(月) 09:37


デトロイト・ライオンズのジェイムソン・ウィリアムズ【AP Photo/Paul Sancya】

デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンはサック9.5回、インターセプト3回、タックル52回をマークするという素晴らしいルーキーシーズンを過ごし、ディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票では次点となった。

現在、ハッチンソンは同じく2022年ドラフトで1巡目指名を受けたワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズが2023年にライオンズで初めてフルシーズンを過ごす中で、自分と同じように爆発的な活躍を見せることを望んでいる。

アラバマ大学で傑出したシーズンを送っていたウィリアムズは、大学最後の試合でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した後ですら、2022年ドラフトで上位候補になると見られていた。そして、回復に時間がかかるにもかかわらず、トレードアップして1巡目指名権を獲得し、スピードのあるレシーバーを全体12位で指名したのはライオンズだった。

回復を待つ時間は復帰後の活躍と比べれば大したものではないはずだと見ていたライオンズは、昨シーズンにその可能性を垣間見ることができている。

デビュー戦はシーズン第13週となり、ケガからの回復を目指す中で出場した6試合でも限られたスナップにしか参加できなかったにもかかわらず、ウィリアムズが2022年シーズンに唯一決めたキャッチは注目に値するものだった。シーズン第14週に行われたミネソタ・バイキングス戦で、ウィリアムズはセカンダリーを抜き去り、ワイドオープンで41ヤードのタッチダウンキャッチに成功。これがウィリアムズにとってNFLキャリア初のキャッチとなった。

ハッチンソンはポッドキャスト『Green Light with Chris Long(グリーン・ライト・ウィズ・クリス・ロング)』で「それは彼がタッチダウンを決めた瞬間に起こった。俺たちはみんなサイドラインに座っていた。彼の速さを知っていたからな。彼はまだ膝の状態が100%じゃなかった。ACLをやられた選手は1年半経たないと100%の状態になれない。サイドラインに座っていた俺たちはただ空想にふけりながら、次の年を心から楽しみにしていた」と語っている。

ウィリアムズがシーズン中に記録したタッチはこの他に1回だけだったが、それもビッグプレーだった。ウィリアムズはシーズン第17週に40ヤードのランを記録している。そうした瞬間により、ライオンズはウィリアムズの実力を味わった。そして、2022年には制限を受けていたウィリアムズだが、完全復活を遂げた2023年にはターゲット数が大きく増えることが予想されている。

若手スターであるウィリアムズをワイドに置くことは、昨季にリーグで5位以内にランクインしたライオンズ攻撃陣に利益をもたらす一方だろう。クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフはすでにWRアモン-ラ・セント・ブラウンとうまく連携をとっている。つまり、そこに2人目のナンバー1WRになる可能性のあるウィリアムズを加えれば、危険なパスキャッチコンビを形成できるはずだ。

ライオンズは惜しくもプレーオフ進出を逃した一方で調子を上げていた2022年シーズンを踏まえて、飛躍を遂げようとしている。当然、健康を取り戻したウィリアムズによるさらなる貢献――特に、さまざまな種類のビッグプレー――がその発展を妨げることはないだろう。

【RA】