QBロジャースのトレードについて沈黙を続けるパッカーズ社長
2023年04月12日(水) 12:50グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが2023年にニューヨーク・ジェッツでプレーしたいという意向を明らかにしてから、1カ月近くが経ったものの、予想されているトレードはまだ実現していない。
ジェネラルマネジャーのブライアン・グーテクンスト(パッカーズ)とジョー・ダグラス(ジェッツ)がこの1カ月に大型トレードの交渉を行ってきたはずだ。しかし、2023年NFLドラフト――パッカーズが4度のMVPと引き換えに手にしたものを使うかもしれないイベント――が迫ってきた今となっても、時はただ刻まれていくばかりだ。
火曜日に最新の状況について尋ねられたパッカーズ社長のマーク・マーフィーは、トレードの受け入れについて今はボールがどちらの陣営にあるのか明かそうとしなかった。
『ESPN』のロブ・デモフスキーによれば、マーフィー社長は「それに踏み込むことはできない。ブライアンとジョーが話し合っているのは分かっている」と話したという。
2週間前に行われたNFLの年次リーグミーティングの場で、グーテンクンストGMは報道陣に対し、ジェッツの全体13位指名権を受け取るのはロジャースの取引において“必須ではない”と話していた。とは言え、何らかの問題があるのだとすれば、それは“最高レベルの指名権や選手を見返りに受け取る“ことに関連すると考えられる。
パッカーズとしては交渉が5月か6月まで長引いても問題ないと話していたグーテクンストGMは、ボールの比喩を使ってそれは“今のところ本当に彼らのコートにある”としており、それがマーフィー社長への質問につながった様子だ。
QBジョーダン・ラブが先発として初めてのシーズンを迎えようとしているパッカーズは、ロジャースを頂きに置きながらもプレーオフ進出を逃したロースターのアップグレードをほとんど行っていない。ワイドレシーバー(WR)アレン・ラザードがジェッツへ、タイトエンド(TE)ロバート・トニヤンがシカゴ・ベアーズへと向かい、フリーエージェントの市場が日々小さくなっていることから、ロジャースのトレードにジェッツの選手が関わってこない限り、パッカーズがラブのために武器を補強する道として残っているのは2023年ドラフトになるだろう。
「繰り返すが、それはブレインが取り組んでいるものだ。私も積極的にかかわってきた。これ以上言うことは本当にない」とマーフィー社長はコメントした。
一方のジェッツ首脳陣はこの長いプロセスを通じて“楽観的”な姿勢を保ってきた。最も近いところでは、ダグラスGMが4月7日に行われたラジオの生放送でロジャースは“ここに来るだろう”と話している。
2008年からパッカーズにいるマーフィー社長は、QBブレット・ファーブがジェッツにトレードされ、3年間バックアップを務めてきたロジャースがその後を引き継ぐという、今回と同じような状況にある時期にグリーンベイにやってきた。パッカーズ社長は2023年のオフシーズンを通じてロジャースに関しては多くを語っておらず、推測が飛び交う今の段階でも同じ姿勢を保つだろう。
「アーロン・ロジャースがこれだけ優れたクオーターバックになってくれたことが本当にうれしいし、ジョーダン・ラブにも同じようなクオーターバックになってほしい。そうなったときに、私は離れるだろう」とマーフィー社長は述べた。
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