ニュース

WRホプキンスとチームの「両方にとってベストなことを行いたい」とカーディナルスHCギャノン

2023年04月12日(水) 11:14


アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Rick Scuteri】

トレードの話題の中でワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスの名前は何度もあがっているが、今のところ彼はアリゾナ・カーディナルスに留まっている。

ただ、ホプキンスはオフシーズンの活動をチームと一緒に行っていないようだ。

カーディナルスの新ヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンは現地11日(火)に記者たちと話しており、この日にチームはオフシーズンのストレングス&コンディショニング・プログラムを開始したが、そこにホプキンスの姿はなく、一人別の場所でトレーニングを行っているようだ。ギャノンHCはホプキンスについて、「D-Hopがチームにいることにワクワクしている」と話していた先日のNFLスカウティングコンバインの時と同じ姿勢を示したが、今月にアリゾナでスターレシーバーと会う予定かという質問に対しては態度を少し変えている。

「どうなるか分からないが、D-Hopとは連絡を取っている」とギャノンHCは話している。「彼とわれわれの両方とってベストなことを行いたい。準備ができ次第、彼はチームに合流して自分のゲームを向上させるだろう」

ホプキンスがカーディナルスと過ごした最初の年は成功に終わり、2020年に16試合で1,407ヤードとタッチダウンキャッチ6回という成績を残している。それ以降はケガに見舞われたり、リーグの運動能力向上薬物規定に違反したとして出場停止処分を科されて欠場したりしながら、合計19試合にしか出場していない。

今はホプキンスを獲得した当時の体制はなく、ギャノンHCがクリフ・キングスベリーの後を、ジェネラルマネジャー(GM)のモンティ・オッセンフォートがスティーブ・ケイムの後をそれぞれ継いでいる。30歳にしてレシーバーを必要としている他のチームに価値を提供できるホプキンスに今の幹部は何の執着もないだろう。

ホプキンスはオフシーズンのトレーニングをチームとは別に行っている。もしカーディナルスに復帰することになれば、ホプキンスはギャノンHCが指揮する新たなオフェンスとオペレーション方法のもとでプレーすることになり、ギャノンHCは昨シーズンを終わらせることになった膝のケガからのリハビリに励んでいるクオーターバック(QB)カイラー・マレーを欠いた中でカーディナルスでの初めてのシーズンを迎えようとしている。

マレーは火曜日のプログラムに出席しており、「彼はフィールドに出られるように全力を尽くしている」とギャノンHCは述べている。

実際にマレーがフィールドに立てるようになった時、なじみのあるホプキンスの姿がそこにあるかもしれないし、ないかもしれない。今の状況からは後者の方向に進んでいるように見える。

ひとまず、現状維持で問題ないと言えるだろう。ギャノンHCとオッセンフォートGMは他にもやるべきことが山ほどある。その中にホプキンスをめぐる取引が含まれるかどうかは要注目だ。

【R】