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組織から離れるとの憶測を否定するテキサンズGMカセリオ

2023年04月18日(火) 13:08


ヒューストン・テキサンズのニック・カセリオ【NFL】

ヒューストン・テキサンズのジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオは退任が差し迫っているといううわさについて誰かから質問を受ける前に、『Twitter(ツイッター)』でGIF画像としても広まった、人気映画のあるセリフを用いてそれを否定している。

現地17日(月)、カセリオGMはドラフト前記者会見の冒頭で「正直、“The Wolf of Wall Street(ウルフ・オブ・ウォールストリート)”のレオナルド・ディカプリオのような気分だが、私は離れない。これまで、そういう類の実質的な議論はいっさい行われてこなかった」と述べた。

2021年1月にテキサンズに採用されたカセリオGMが、ドラフト後にチームを去り、NFLの人事担当として最初に経験を積んだニューイングランド・ペイトリオッツに戻る可能性があるという憶測がここ数日で飛び交い始めていた。

しかし、年平均600万ドル(約8億0,714万円)と報道されている6年契約のうちまだ2年しか終えていないカセリオGMは、このうわさについて言及することに“きまりの悪さ”を感じたと話しており、次のようにコメントしている。

「私には自ら発言して(うわさに)先手を打つ義務があると感じている。つまり、他に話すべきことや言うべきこと、いかなる質問もないと思う」

また、カセリオGMは文脈を離れて「残念ながら、この時期は多くの情報や話題が飛び交うものだし、中には比較的正確で、複数の状況を超越していると思うものもある」とつけ加えた。

今回のようなうわさがなくても、テキサンズでは現在、さまざまなことが起こっている。チームはヘッドコーチ(HC)に就任したばかりのデミコ・ライアンズの体制に慣れることに加え、2023年NFLドラフトに向けた最終的な準備にとりかかっているところだ。2つの1巡目指名権(全体2位と12位)をはじめとし、序盤の3ラウンドで5つの指名権を保有しているテキサンズ。合計では12の指名権を確保していることからも、テキサンズほど今年のドラフトに影響を与えられるチームはほとんどないと言えよう。

実際、カセリオGMは全体2位指名の計画について尋ねられたとき、仕事にとりかかる準備ができている様子でこう答えた。

「全体2位指名権については何度か連絡を受けた。だから、私たちの仕事と責任は、耳を傾けること、何事も除外しないことだと思っている。木曜日にどういう結果になったとしても、どちらに転んでもいいように準備しておくと思う」

「だから、もし私の言葉を引用したいなら・・・私たちはビジネスにオープンな態度か? 私たちは話を聞くことに対してオープンであると言えるだろう。少しボキャブラリーを変えたいならね。だが、何件かの問い合わせを受けたし、繰り返しになるが、私たちの責任は耳を傾け、情報を収集し、正しい判断を下すことだと思っている」

カセリオGMの発言からは忙しいドラフトシーズンに向けて気を引き締めようとしている様子がうかがえる――そして、カセリオGMはその過程で受けるいくつかのトレードコールをうまく処理するのかもしれない。

「自分と家族がここヒューストンで得ている機会に感謝している」と語ったカセリオGMは「ここへ来たとき、やるべきことがたくさんあることを理解した。NFLを見渡せば、どの組織にもやるべきことがあるはずだ。私たちは少し前進してきたと思っているが、目の前にはまだ多くの課題が残っている」と続けた。

【RA】