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WRウィルソンに関する問い合わせを受けたドルフィンズGMグリア、“きちんと対応する”

2023年04月21日(金) 10:57


マイアミ・ドルフィンズのセド・ウィルソン【NFL】

昨オフシーズン、マイアミ・ドルフィンズはジェイレン・ワドルに次ぐ2番手ワイドレシーバー(WR)になると見込んでセド・ウィルソンと契約を結んだが、その通りになることは一度もなかった。

その後、ドルフィンズはWRタイリーク・ヒルをトレードで獲得し、ウィルソンをデプスチャートの下位に追いやっている。ついには、WRトレント・シェフィールドにも追い抜かれたウィルソンは、2022年シーズンに15試合に出場するも、パス12回で136ヤードという記録にとどまった。

今オフシーズン、WRブラクストン・ベリオスを迎え入れたドルフィンズは、先日もWRチョーズン・アンダーソンと契約している。このような動きと昨季の成績が相まって、ウィルソンはトレードの有力候補と見られているようだ。

現地19日(水)、ジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアは複数のチームからウィルソンのトレードに関する問い合わせを受けたことを明かした。

「複数のチームから連絡がきて彼に関する質問を受けた」と語ったグリアGMはこう続けている。「私たちは彼を売りに出そうとはしていないが、他チームからは声がかかっている。特に、チョーズンを加えたばかりということもあって、いくつかのチームから連絡があった。彼は本当に優秀だし、フィールド内外での振る舞いを理由に、彼にきちんと対応しようとしている」

グリアGMはウィルソンをトレードしようと他チームに積極的に働きかけてはいないが、今オフシーズンに彼がとってきた行動はドルフィンズがウィルソンから離れようとしていることを示唆しているのかもしれない。デプスチャートのトップに満足しているのであれば、なぜベリオスやアンダーソンを加えたのだろうか。

ウィルソンの契約に(基本給700万ドル/約9億3,895万円のうち)500万ドル(約6億7,068万円)の保証金が含まれていなければ、彼はすでにカットされていた可能性が高い。ウィルソンの契約内容や昨年の成績を踏まえると、ドルフィンズに多くの見返りを提示するチームはなさそうだ。ドルフィンズがウィルソンの契約金の大部分を負担することを望んでいない場合はなおのことだろう。ちなみに、ピッツバーグ・スティーラーズはドラフト7巡目指名権と引き換えにロサンゼルス・ラムズのWRアレン・ロビンソンを獲得し、ロビンソンの契約残額1,525万ドル(約20億4,533万円)のうち500万ドルを負担することに合意した。

ダラス・カウボーイズで過ごした3年間で、ある程度の成長と能力を見せていたウィルソン。2021年にはキャッチ45回で602ヤード、タッチダウン6回をマークしている。

ドラフトを1週間後に控える中、ウィルソンは有望なWR候補生が少ないと見られているドラフトを終えた後に、依然としてワイドレシーバーを必要としているチームにとっての予備的な選択肢になる可能性がある。

【RA】