イーグルスはマット・パトリシアをスタッフとして採用する“方向に進んでいる”とシリアニHC
2023年04月21日(金) 12:12マット・パトリシアが今にもフィラデルフィア・イーグルスのコーチングスタッフに加わろうとしている。
採用が正式に決まったわけではないが、イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニはチームがパトリシアを採用する方向へ向かっていることを現地20日(木)に明らかにした。長年、ニューイングランド・ペイトリオッツでアシスタントとして経験を積んだパトリシアは、デトロイト・ライオンズでヘッドコーチ(HC)を務めていたこともある。
シリアニHCは報道陣に「その方向に進んでいる。まだ何も確定していないが、その方向に進みつつある。どうなっていくか見ていくつもりだが、その方向に向かっているのは事実だ」と述べた。
今オフシーズン、パトリシアはラインバッカー(LB)コーチとしてイーグルスのスタッフに加わると報じられていたが、イーグルスはD.J.エリオットをLBコーチとして採用している。
パトリシアは2004年から2017年までの14年間、ペイトリオッツのアシスタントとして、攻撃アシスタントから守備コーディネーター(DC)に至るまで、さまざまな役職に就いていた。ライオンズは2018年に彼をヘッドコーチとして採用。パトリシアは13勝29敗1分という成績とともに、就任3シーズン目の途中に解雇された。
現在48歳のパトリシアは2021年にシニアアドバイザーとしてペイトリオッツに再び加入している。2022年にはペイトリオッツで攻撃のプレーコールを担当したが、ビル・ベリチックHC率いるクラブでこの試みはうまくいかなかった。
イーグルスが今オフシーズンに、守備コーディネーターのジョナサン・ギャノンや攻撃コーディネーター(OC)のシェーン・スタイケンを含め、複数のコーチを失ったことを受けて、シリアニHCはパトリシアが加わればスタッフに経験に基づく知識がもたらされると指摘している。
「明らかに、彼の経歴がそれを物語っている」と強調したシリアニHCは次のように続けた。「最高のレベルでやり遂げてきた、素晴らしいマインドがもたらされる。つまり、守備スタッフとアイデアを出し合う素晴らしい能力を得ることができる。さらに、私は元ヘッドコーチからいろいろなアイデアを引き出すこともできるようになるのだ。これはとても有益だと思っている」
パトリシアの加入には興味深い側面がある。それは、ライオンズ時代に関係に問題を抱えていたコーナーバック(CB)ダリウス・スレイがイーグルスに在籍していることだ。
シリアニHCはパトリシアを迎えることについてスレイと話したのかと質問されている。
それに対し、シリアニHCは「もちろんだ。どんなことでもそうだが、まずはみんなと話をして、全員が納得できるようにするものだ」と答えた。「スレイとは話をした。もちろん、パトリシアコーチともね。実際にそうなったときは、私たちにとって良い形の仕事上の関係になると思っている」
【RA】