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ペイトリオッツが引退したQBトム・ブレイディをホーム初戦に招待

2023年05月12日(金) 11:20


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Elise Amendola】

ニューイングランド・ペイトリオッツは2023年のホーム初戦でトム・ブレイディをフォックスボロに迎えるつもりだ――ファンとして。

現地11日(木)、ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトが『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”で、伝説的なクオーターバック(QB)を称えるべく、TB12ことブレイディをニューイングランドに招待すると明かした。

「NFLには1世紀以上の歴史があるが、歴史上最も偉大な選手がそのうちの20%をプレーした場所がここフォックスボロだ」と語ったクラフトはこう続けている。

「あなたと視聴者の皆さんに、彼を再び招待して共にオープニングゲームに立ち会い、ニューイングランドのファンの皆さんに20年以上にわたる彼の素晴らしい活躍に感謝してもらうことになったと、お伝えできることをうれしく思っている。それはトム・ブレイディを称え、ニューイングランド・ペイトリオッツでプレーしていた20年間に彼が私たちのためにしてくれたことに感謝する、多くのセレブレーションの始まりとなるだろう」

ペイトリオッツはシーズン初戦でフィラデルフィア・イーグルスを迎え撃つことになっている。イーグルスはブレイディがペイトリオッツ時代に2度、スーパーボウルで対決した思い出の相手だ。

ブレイディはニューイングランドで20年にわたる黄金時代を築き、その間にチームを6回のスーパーボウル制覇と17回の地区優勝に導いた。今年2月1日、G.O.A.T.は2度目となる引退発表を行っている。このまま現役復帰しなければ、ホーム初戦のセレブレーションはブレイディが引退後に初めてニューイングランドで称賛を受ける機会となるだろう。

それはブレイディにとって、2019年シーズン後にペイトリオッツを去って以来、2度目のフォックスボロ帰還となる予定だ。ブレイディは2021年にタンパベイ・バッカニアーズの一員としてペイトリオッツと対決し、19対17で元所属チームを下した。

ペイトリオッツは注目を集めると予想されるシーズン第1週の対戦に加え、シーズン第10週にドイツのフランクフルトに向かい、インディアナポリス・コルツと対戦することが決まっている。

自分のクラブがドイツでNFLを発展させる事業の一翼を担うことを楽しみにしているクラフトは次のようにコメントした。

「とてもエキサイティングだ。私の主要な事業は紙とパッケージングであり、2つ目のオフィスはドイツのフンボルトに設立したため、そこへは何度も足を運んだ。信じられないかもしれないが、私はNFLヨーロッパでフランクフルトでの試合を見に行って、ドイツのファンの素晴らしさや熱狂ぶりを目の当たりにした。彼らはフットボールを大切にする国の熱心な地域における素晴らしいNFLファンだ。だから、私たちはこの機会を得られたことに、本当に興奮した。2009年に最初の選手(ドイツ出身のセバスチャン・ボルマー)をドラフトしたところから始まり、彼は本当に特別だった。その後もヤコブ・ジョンソンやマーカス・クーンが入団した。2016年にはドイツで試合が放送されるようになり、それによって本当に大きな変化が生まれている」

ペイトリオッツはブレイディが司令塔を務めたインターナショナルゲーム――ロンドンで2回、メキシコシティで1回――で3勝0敗を収めている。2009年にバッカニアーズを35対7で、2012年にセントルイス・ラムズ(現ロサンゼルス・ラムズ)を45対7で、2017年にオークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)を33対8で破った。

クラフトは「まあ、ドイツにはかなり行きたかったし、これまでにアメリカ以外で対戦した試合で3度の勝利をつかむという幸運にも恵まれてきた」と述べている。「3試合とも、相手チームの得点は少なく、1桁台だったから、今回もディフェンスが持ちこたえてくれたらいいなと思っている。私たちは3勝0敗で113点を獲得したのに対し、相手の得点は合わせて22点という幸運に浴してきた。この得点差を気に入っているし、そうした良い雰囲気が続くことを願っている」

ブレイディのセレモニーとドイツゲームの実施が発表されたことで、ペイトリオッツのスケジュールには良い雰囲気がもたらされている。その雰囲気を維持したまま秋を迎えられるかは、ビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)とそのスタッフにかかっていると言えよう。

【RA】