スタジアム改修中のホームゲーム開催地としてデイトナ・インターナショナル・スピードウェイを検討するジャガーズ
2023年06月14日(水) 14:17現在計画されているTIAAバンク・フィールドの改修工事中、ジャクソンビル・ジャガーズはホームゲームをデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行う可能性がある。
『The Daytona Beach News-Journal(デイトナ・ビーチ・ニュースジャーナル)』の報道によると、NASCAR、デイトナ、ジャガーズの関係者は近々、有名なレースサーキットにて試合を実施する可能性を検討するために会合を開く予定だという。デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのフランク・ケレハー社長は、ジャクソンビルで会合が開かれる可能性があることを正式に認めており、自身もそれに出席するつもりだと語った。
ケレハー社長は「このチャンスは(NASCARを所有している)フランス家とデイトナ・インターナショナル・スピードウェイの全スタッフが喜んで検討しているものだ。しかし、まずは(ジャガーズと)しっかりと話し合い、彼らのニーズを理解する必要がある」と述べている。
今週、ジャガーズのマーク・ランピング社長は『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』のアルバート・ブリアーに、チームが開催地としてデイトナを検討していることや、“来週か再来週に”スピードウェイ関係者と面会するつもりであることを認めた。
デイトナは、2年を要すると予想されている新スタジアム建設に向けてジャガーズが改修工事を開始した場合に、彼らの試合を行う可能性がある場所の1つに過ぎない。ジャガーズはフロリダ大学とベン・ヒル・グリフィン・スタジアムを使用する可能性を検討していると同時に、キャンピング・ワールド・スタジアムを使用する可能性に関してオーランドの関係者とも話し合いを行なっていると報じられている。
レースイベントで使用されており、10万1,500人の観客を収容できるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイは、ジャクソンビルのダウンタウンからおよそ90マイルの位置にある。しかし、フットボールのために使用する場合はそのキャパシティを大幅に縮小する可能性が高いとケレハーは示唆した。
「見通しの良いグランドスタンドシートの数はおそらく4万5,000席から5万席の範囲になるだろう」とケレハーはコメントしているが、その数にはVIP向けの特別室が含まれていない。また、より多くのファンを収容するために、現在の構造内に仮設の座席を設置することも可能だ。
TIAAバンク・フィールドの収容人数は6万7,814人で、8万2,000人まで拡張可能となっている。ジャガーズは昨シーズン、ホームゲームで1試合あたり6万3,637人のファンを動員した(シーズン第8週にロンドンでデンバー・ブロンコスと対決した“ホーム”ゲームは含まない)。
デイトナではこれまでにもフットボールの試合が開催されており、1950年代には高校生の試合、1970年代には大学生の試合が行われている。そのほかにも、レース以外のスポーツイベントの開催地として選ばれてきた。2014年、当時の社長であるジョア・チットウッドは、もう一度そこでカレッジフットボールの試合を行うことに興味を示していた。
ジャガーズは、スタジアムの建設が行われている間もTIAAバンク・フィールドでホームゲームを実施できる、4年間の改修計画に合意するかもしれない。しかし、その計画では1億9,000万ドル(約266億0,285万円)の追加費用がかかると報じられている。
フランチャイズとジャクソンビルのリース契約は、2029年シーズン終了後に切れる予定だ。ジャガーズは来年3月までに市と合意に達し、2024年5月に行われる春季リーグミーティングで他チームに案を提示したいと述べてきた。それが承認されれば、早ければ2025年シーズン終了後にスタジアム建設が始まる可能性がある。
【RA】