パッカーズLBラシャン・ゲイリー、ACLリハビリ中でもリーダーシップを維持
2023年06月16日(金) 15:04グリーンベイ・パッカーズのラインバッカー(LB)ラシャン・ゲイリーが自身のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からいつ復帰できるかを知っているとすれば、そのタイミングは公にしていないことになる。
ゲイリーは14日(水)に 「準備が整った時には準備が整っている」と『Associated Press(AP通信)』に語った。
昨年2022年11月に膝のケガを負って以来、初めてメディアに対して語ったゲイリーは、リハビリの目標については長期的な期日を設定するよりも、日々の努力と積み重ねてきた成果の方に集中していると述べている。
「自分自身に言い聞かせているのは、このプロセスを通して一日一日を大切にするということだ」とゲイリーは話した。
「毎日できるだけ全力を出して、一寸たりとも疑いの余地を残さないようにする。それだけだ。ただ一日一日、100%の力を発揮することで、どこにいるかはいずれ見えてくるだろう」
ゲイリーが昨年11月7日にデトロイト・ライオンズ戦で負傷した時、本人は当初その深刻さに気づかず、さらに3プレーもフィールドに残っていた。ゲイリーはシーズン終了の通告を受けた時、ショックを受けたという。
「ケガをした時、俺は自分のことを考えていなかった」とゲイリーは言った。「どうやってこのチームを助けるか、何ができるかを考えていた」
現在、ゲイリーは2023年のレギュラーシーズン開始時に完全に健康な状態で間に合うかどうかさえ明らかにしていない。前シーズンを8勝9敗で終えたパッカーズは、ニューヨーク・ジェッツにトレードされたアーロン・ロジャースに代わってジョーダン・ラブがクオーターバック(QB)となり、再出発を図っている。
ゲイリーがディフェンスで使えるというのは、グリーンベイにとってかなり重要なことだろう。チームは保険としてアイオワ大学のエッジラッシャー、ルーカス・ヴァン・ネスを1巡でドラフト指名したが、ゲイリーがルーキーの頃にはより緩やかにこのポジションに追加する方法を取っており、それが長期的には功を奏していた。
ケガの影響で昨シーズンは9試合しか出場できなかったゲイリーだが、チームで2位のサック数(6.0)を記録。過去40試合(先発29試合)でゲイリーはサック20.5回、フォースドファンブル3回、ファンブルリカバリー3回を記録し、ジャイア・アレクサンダーとともにパッカーズ守備陣のリーダーの一人となっている。
「彼のプレーの激しさはみんな目にしている」とパッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは語った。
「彼は試合を破壊する存在で、勝ち負けに大きな影響を及ぼすことができる選手だ。ただフィールドに出るだけでプレーを作る能力がある」
「でも私は彼のアプローチ、若い選手たちを助けるような彼の仕事への姿勢が大好きだ。彼には大きな発言力がある。正しく鍛え上げられ、覚醒していると思う。われわれは彼のような選手を持つことができて本当にラッキーだ」
【KO】