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気合を入れてコマンダースOCとしての1年目に臨むエリック・ビエネミー

2023年06月28日(水) 13:26


エリック・ビエネミー【AP Photo/Charlie Riedel】

エリック・ビエネミーは信じられないほど長い間ヘッドコーチ(HC)の仕事を探していた。結局、別の場所で攻撃コーディネーター(OC)の職を得ている。

ほとんどの人が単なる横の動きと見るであろうところにも、利点がある。ビエネミーは爆発力のあるカンザスシティ・チーフスを去り、ワシントン・コマンダースへ移動するが、同時にアンディ・リードの影からも離れ、自分のオフェンスが生み出すポジティブなものなら何でも自由に主張できるようになるのだ。

ビエネミーは『ESPN』のジョン・ケイムに「私は気合が入っているし、興奮している。コマンダースはまったく新しい展望を与えてくれた」とコメントした。

興奮する理由はたくさんあるが、ビエネミーはそれに従って行動し、激しさと細部へのこだわりを強調している。ビエネミーの新しい選手たち、特に2年目のワイドレシーバー(WR)ジャハン・ドットソンは、彼がテリー・マクローリンとカーティス・サミュエルに対抗するような脅威に成長すれば、チームを大いに助けることができるとすぐに気づいたようだ。

ドットソンは「彼は、“君にはたくさんの可能性がある。私はそれを引き出していこうと思う”と言ったんだ。それこそ俺に求めていることだろう。俺の父も俺が幼い頃からそうだった。彼は俺の可能性を見抜き、俺が人生で行きたい場所に到達するために努力するように仕向けたんだ。人生の中でそういう人を大切にしなければならないから、彼をコーディネーターに迎えられて本当に感謝している」とコメントした。

ビエネミーの到着は成功を保証するものではない。コマンダースは2023年シーズンに誰がクオーターバック(QB)を務めるのか、まだ明確な答えを出せていない。2年目のサム・ハウエルが復帰してその座を狙うが、コマンダースはベテランのジャコビー・ブリセットを遊び半分で獲得したわけではない。特にHCロン・リベラが自分の職を心配して動けば、この2人は空いたままのポジションを争うことになり、結果的にブリセットに行く可能性は大いにある。

ビエネミーは少なくとも、コマンダースのオフェンスを21世紀に押し上げる手助けをしてくれるはずだ。リード率いるチーフスで10年を過ごしたビエネミーは、成功の青写真を備えている。

今は、チーフス時代の質の高い練習をコマンダースでも実践し、好影響が出ることを願うばかりだ。

ビエネミーは「10年も同じ場所にいると、あることが当然だと思う傾向がある。このおかげで、一度立ち返って、細部まで気を配ることができたんだ」と話した。

【AK】