新戦力のおかげでライオンズのセカンダリーは“かなり支配的”になるとCBジェイコブス
2023年06月28日(水) 12:56わずか1年の間に、デトロイト・ライオンズは低迷していたチームから、次のシーズンが自分たちのものになると信じられる理由を持ち合わせた、有望なチームへと成長を遂げた。
急激な好転はそういった効果をもたらす。実りあるオフシーズンも同様であり、それが攻守のどちらかにまとめて先発級の選手を何名か加えたオフシーズンであれば、なおのことだろう。
ライオンズは2023年にまさにそれを実行し、コーナーバック(CB)のエマニュエル・モズリーおよびキャメロン・サットン、セーフティ(S)のC.J.ガードナー・ジョンソンと契約したほか、ドラフト1巡目ではアイオワ大学出身のラインバッカー(LB)ジャック・キャンベルを指名した。昨季にもライオンズに所属していたある選手は、チームのポテンシャルに興奮を隠せない様子を見せている。
かつてドラフト外フリーエージェント(FA)としてチームに加わったCBジェリー・ジェイコブスは現地27日(火)に出演した『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』で「うちはキャム・サットンやC.J.(ガードナー・ジョンソン)といった選手を手に入れた。ベテラン選手の彼らはOTA(チーム合同練習)やミニキャンプでずっと部屋にいて、スキームを学び、NFLでプレーし、ディフェンスをよりよくすることで、ものすごく助けてくれている」と話した。
「キャム・サットンはリーグに7年いるから、彼からあらゆる知識を学んでいる。エマニュエル・モズリーはケガから復帰しようとしているところなのに、四六時中そこにいる。チョーンシー(ガードナー・ジョンソン)、彼はゲームをもっと楽しくしてくれるだろう。彼の熱量が大好きだ。外に出る時にくだらない話をするのも大好きだ。俺たちはそれで盛り上がるのさ。このオフシーズンに加わった選手のおかげで、俺たちはバックエンドでかなり支配的になると思う」
優位に立つのは難しいことだが、シーズン序盤に大苦戦していたディフェンスを抱えていたにもかかわらず、ライオンズが9勝を挙げ、プレーオフ進出まであと一歩のところまで迫ったところを見ていたジェイコブスが、楽観的になる理由は容易に理解できると言えよう。昨シーズンの状態で2ケタ勝利を達成しそうになっていたのであれば、実績のあるベテラン選手が何人もディフェンスに加わったライオンズはどれほど良くなるのだろうか。
補強によってジェイコブスの出番は減るかもしれないが、本人はそれを気にしていない。それがチームの勝利につながるのであれば、誰もがその恩恵を受けられるからだ。
そう簡単にはいかないことも、ジェイコブスは分かっている。
ライオンズはシーズン初戦で第57回スーパーボウル王者のカンザスシティ・チーフスと彼らのホームで対戦する。つまり、彼らのプレーオフへの道のりは、想像しうる限りで最も厳しい環境から始まるのだ。ライオンズは2023年シーズンの開幕戦から手一杯となるだろう。
しかし、シーズン第1週はNFLのトップチームを相手に自分たちの実力を試す絶好のチャンスにもなる。このチャンス――そして、デトロイトの再建物語を継続させるチャンス――こそが、ライオンズのモチベーションを高めているのだ。
「ビッグゲーム――カンザスシティと対決するNFLの開幕戦――を与えられても、俺たちはただ外野のノイズを打ち消すだけさ。そんなことには一切目を向けていない」と強調したジェイコブスはこう続けている。
「俺たちはただ戦う準備を整えて、昨シーズンから立ち直るだけ。かなり良い感じで終えたし、その勢いを維持して次のシーズンにつなげたい。俺たちはメディアとかそういうのを気にしない。だって、俺たちは素晴らしいチームになりつつあるからな。とにかく前進し続けて、1試合ごとに、1週間ごとに良くなっていきたい」
【RA】