「安定している組織だ」と“実績ある”セインツを気に入っているQBデレック・カー
2023年06月28日(水) 11:55デレック・カーは“シルバー&ブラック”でのプレーが終わる前に、ラスベガス・レイダースであらゆる経験をした。
それを考えて、ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)は今いる場所にとても感謝している。
現地25日(日)、カーは『Fresno Bee(フレズノ・ビー)』のアンソニー・ガラビズに「安定していて、実績のある組織の一員になれてうれしい。俺はその重要性がわかっているし、過去のチームメイトのことも気にしているから、レイダースにも、次の選手たちのためにその安定性を維持できるようないい要因を見つけてほしい。でも今は、長年高いレベルで争ってきたセインツという組織の一員になれることに興奮しているよ」と話した。
カーの言うことは間違っていない。ここ2年間を除けば、セインツはドリュー・ブリーズの存在もあって万年優勝候補だった。ショーン・ペイトンはブリーズとコンビを組む理想的なコーチだったが、今はどちらもいない。
今はカーがチームを牽引(けんいん)する番だ。今のところ、カーは目にしたものを気に入っている。
カーは「チームとして素晴らしいオフシーズンを過ごし、本当にまとまった。フィールド内での競争も激しい。これまで参加したキャンプの中でも、最も競争的なキャンプだ。多くのベテラン選手が、毎日自分の能力を証明しようとしているし、毎日お互いを打ち負かそうとしている。とても競争的で、参加するのがとても楽しかった」と話した。
32歳のカーは決して若くはないが、レイダースがそう思わなくなったとしても、まだまだ質の高いフットボールができる。短期契約とはいえ、セインツはカーにフランチャイズクオーターバックのような報酬を支払っている。今こそ結果を出すときだ。
「やるべきことはたくさんあるし、タフなディビジョンで戦わなければならない。でもチャレンジにはわくわくしている」
タンパベイ・バッカニアーズに所属していたQBトム・ブレイディが引退し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区は広く開けている状態だ。カーと有能なプレーメーカーに満ちた攻撃陣、そして近年チームの屋台骨を支えてきた守備陣を擁するセインツは、優勝候補の一角に挙げられてもおかしくない。
ディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンは確かにそう考えており、カーを今すぐにでもスーパーボウルに連れて行くことを目標としている。
カーは「ディフェンスのリーダーが俺をスーパーボウルに連れて行きたいと言うのは、彼のハートを表している。チームメイトのためにそういうことをしたいというのは、彼のチームメイトに対する愛なんだ。すべての選手がそうだし、俺がここを気に入った理由でもある。スーパーボウルの舞台に戻れたら、最高だね」とコメントした。
セインツがロンバルディトロフィーを争うようになるには、まだまだ課題が山積みだ。しかし、目標を高く掲げても損はない。
【AK】