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2023年シーズンに向けてQBランスの成長に勇気づけられている49ersのTEキトル

2023年06月28日(水) 11:33


サンフランシスコ・49ersのジョージ・キトル【AP Photo/Fernando Llano】

サンフランシスコ・49ersは2023年シーズン開幕に間に合うようにクオーターバック(QB)ブロック・パーディーが復帰するという確証をまだ得ていない。

幸いなことに、チームは万が一の時に自信を持って起用できるバックアップを数名擁している。

かつてドラフト全体3位指名を受けたQBトレイ・ランスは、プロとしてのキャリアで先発出場したのはわずか4試合と、先発経験は乏しいものの、3年目のシーズンを迎えようとしているところだ。一方で、ランスより経験豊富なQBサム・ダーノルドは、これまでに出場した56試合中55試合で先発を務めてきた。しかし現時点では、この2人がパーディーに次ぐQB2のポジションを争っている状態であり、パーディーがプレーできるようになるまではQB1になる可能性を秘めている。

ランスはチームメイトのタイトエンド(TE)ジョージ・キトルが主催したタイトエンド・ユニバーシティというキャンプで、キトルと共に質の高い練習をした。キトルはそこで目にしたことを気に入っているようだ。

キトルは最近、「トレイはとてもいい感じだ」と『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』のジェニファー・リー・チャンに話している。「彼はOTA(チーム合同練習)で進歩したと思う。これまで苦労してきたプレーをつなげられるようになると本当に楽しいものだ。OTAでは何度かそうすることができたから、楽しかったよ。彼らと一緒にたくさん追加練習に取り組むことができた」

追加練習は常に価値があるものだ。そうした練習を活用できるクオーターバックにとっては特にそうだろう。オフシーズンに一緒に過ごした時間を間違いなく有益だと考えているキトルは次のように語った。

「(ランスと)ボールについて話すのも好きなんだ。それは、(カンザスシティ・チーフスのTEトラビス)ケルシーが彼とパトリック(マホームズ/チーフスQB)について話していたことの1つに、彼らが特定のことについてコミュニケーションをとっていて、あらゆることを話し合っているということがあったからだ。つまり、彼らが同じ考えを持っている限り、ディフェンスが何をしようと関係ない。そのスポットを見つけられるはず。それか、彼はトラビスがどんなプレーで何をしようとしているのか分かるはずだ。彼らは何度も練習を重ねて何度も話し合ってきたからな」

「ミーティング中にトレイが俺の隣に座っていたから、ゆっくり話したり、一緒に映像を見たりすることができたし、こういうイベントもできた。ルートとか、そういうことを話している選手を見たり、他のタイトエンドがどういうふうに話しているかを見たりすることで、彼もそこから何かを学べると思う。だから、彼にとっても楽しい機会になっただろう」

パーディーがすぐに出場できない場合であっても、ランスが必ずしもフィールドに出られるわけではない。同じくタイトエンド・ユニバーシティに参加していたダーノルドがその仕事を担う可能性があるからだ。とはいえ、49ersがこの5年で学んできたことは、特にQBポジションにおいて、どんなシナリオにも備えることの大切さだと言えよう。

準備する時間はまだ十分にある。また、キトルが正しければ、49ersは多くの人が考えているよりも良い状態になるのかもしれない。

【RA】