NFLの元QBライアン・マレットが逝去、享年35
2023年06月28日(水) 14:31ニューイングランド・ペイトリオッツ、ヒューストン・テキサンズ、ボルティモア・レイブンズでプレーしていた経歴を持つ元クオーターバック(QB)ライアン・マレットがフロリダ州で溺死したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(火)に報じた。マレットは35歳だった。
オカルーサ保安官事務所によると、観光客として身元が特定されたマレットは、フロリダ州デスティンのガルフ・ショア・ドライブ沖で溺死したとのこと。マレットが沈んだ際、1つの集団が水中でもがいていたという。水難救助員に引き上げられたとき、マレットは息をしておらず、救命措置は失敗に終わった。
ペイトリオッツは声明で「ニューイングランド・ペイトリオッツは元クオーターバックであるライアン・マレットの突然の訃報に接し、深い悲しみを覚えています。私たちの思いはマレットのご家族、かつてのチームメイト、そして彼の死を悼むすべての人たちとともにあります」と述べている。
2011年ドラフト3巡目指名を受けてペイトリオッツに入団したマレットは、2013年シーズンまでそこに在籍したのちにテキサンズにトレードされた。2015年から2017年まではレイブンズに所属し、そこでキャリアを終えている。マレットはNFLでのキャリアを通じて21試合に出場し、先発として3勝5敗、1,835パスヤード、タッチダウンパス9回、インターセプト10回を記録した。
マレットはカレッジでのキャリアをミシガン大学で開始したあと、アーカンソー大学に移籍。そこでは2シーズン連続で30回以上のタッチダウンを決めるなど、輝かしい成果を残した。
一部の人からは1巡目で指名される可能性があると予想されていたものの、マレットは2011年ドラフトでペイトリオッツから3巡目の全体74位で指名を受けている。2012年と2013年には、ペイトリオッツで元QBトム・ブレイディのバックアップを務めた。
マレットは2014年シーズンを前にペイトリオッツからテキサンズにトレードされている。1シーズン以上にわたって在籍したテキサンズでは6試合に先発。キャリアで初めて先発を務めたのは2014年11月16日に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦だった。マレットはその試合でテキサンズを23対7の勝利に導いている。彼が初めて決めた2ヤードのタッチダウンパスをキャッチしたのがディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットだったことは印象的だった。
ワットは『Twitter(ツイッター)』で「ライアン・マレットに関する恐ろしいニュースを見た。あまりにも早く逝ってしまった。兄弟よ、安らかに眠れ」とつづっている。
2015年シーズン中にテキサンズから放出されたマレットは、同じ年にレイブンズと契約し、負傷したマット・ショーブの後任を務めた。レイブンズ時代のマレットは、2015年シーズン第16週に行われた試合で、ライバルのピッツバーグ・スティーラーズを相手にチームを20対17の劇的な勝利に導いたことで知られている。
マレットはアーカンソー州のホワイト・ホール高校でフットボールのコーチを務め、2022年シーズンには初めてヘッドコーチ(HC)として指揮を執った。
【RA】