ペイトリオッツとWRパーカーが3年最大47億円の新契約に合意
2023年06月29日(木) 09:29ワイドレシーバー(WR)デバンテ・パーカーは当分の間、ニューイングランド・ペイトリオッツの計画に組み込まれることになるだろう。
パーカーとペイトリオッツが1,400万ドル(約20億2,069万円)の保証金と試合ごとのロースターボーナスが含まれた3年最大3,300万ドル(約47億6,306万円)の契約に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地28日(水)に報じている。
現行契約の最終年を迎えようとしていたパーカーは、その契約で基本給570万ドル(約8億2,271万円)を稼ぐことになっていた。ラポポートによると、今回の動きによってパーカーは2年の契約延長を伴う新しい3年契約を結ぶことになるという。
パーカーの新契約は、ペイトリオッツがフリーエージェント(FA)のWRディアンドレ・ホプキンスと契約する可能性について、すぐに騒ぎを引き起こすだろう。ホプキンスは6月上旬にチームを訪問していた。しかし、ホプキンスは7月下旬にトレーニングキャンプが始まる直前までどのクラブとも契約する見込みがなく、そのホプキンスを獲得するという楽観的な見方がパーカーの新契約によって弱まることはないだろうとラポポートは伝えている。
マイアミ・ドルフィンズとのトレードで獲得されたパーカーは、2022年シーズンに初めてペイトリオッツの一員としてプレーした。パーカーはシーズンを通して13試合に出場し、レシーブ31回で539ヤード、タッチダウン3回を記録。ペイトリオッツのオフェンスはトータルヤードで26位となっている。
クオーターバック(QB)マック・ジョーンズが健康を取り戻し、ビル・オブライエンが攻撃コーディネーター(OC)に就任した中で、パーカーはオフェンスで重要な役割を担い、より良い成績を残す可能性が高いと見られている。
FAだったWRジュジュ・スミス・シュスターとタイトエンド(TE)マイク・ゲシッキが加わったことで、少なくとも理論上は以前より良くなったはずのレシーバー軍団に、パーカーが加わることになった。パーカーの他に、WRケンドリック・ボーンとWRタイクアン・ソーントンもチームに戻ってくる。
現在30歳のパーカーは、2015年ドラフト1巡目で指名を受けてから7シーズンにわたってドルフィンズでプレーしていた。ケガに悩まされながらも、1シーズンか2シーズンは輝きを放ち、特に2019年シーズンには1,202ヤード、タッチダウン9回という成績を収めている。ペイトリオッツはパーカー(とドラフト5巡目指名権)を獲得するのにドラフト3巡目指名権をドルフィンズに送る価値があると判断した。
ペイトリオッツの一員として初めて臨んだシーズンは、まさにパーカーのキャリアの縮図のようなものだったと言えよう。一度もキャッチしない試合もあれば、156ヤードを記録する試合や、キャッチ6回でタッチダウン2回を決める試合もあった。ペイトリオッツはパーカーがより安定した選手になると自信を持っているようだ。
精彩を欠いた2022年シーズンを経て、オフェンス面で本領を発揮することを目指しているペイトリオッツが、パーカーのことを将来に向けて確保しておくのに十分な選手だと考えているのは明らかだ。
【RA】