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チーフスで手に入れた新たな機会の“すべて”を気に入っているWRジェームズ

2023年07月03日(月) 09:38


カンザスシティ・チーフスのリッチー・ジェームズ【NFL】

昨シーズン、ワイドレシーバー(WR)リッチー・ジェームズは驚くべきことに効果的だったニューヨーク・ジャイアンツのオフェンスで、目を見張るような力を発揮する武器として活躍した。

NFLキャリア4シーズン目にあたる昨季、ジェームズはジャイアンツのワイドレシーバーの中で最も多いレシーブ57回を記録。それまで通算38回だったレシーブ記録を2倍以上に伸ばした。それと同様に、キャリア通算タッチダウン数も3回から7回へと伸ばしている。そして、レシーブヤードはキャリアハイとなる569ヤードをマークした。

このブレイクアウトにより、ジェームズは前回のスーパーボウル王者であるカンザスシティ・チーフスとの1年契約を手に入れている。ジェームズはそこで、最も好調だった昨シーズンの経験をもとにさらに成長するために、同じようなチャンスが得られると信じているようだ。

6月、ジェームズは『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』のジェシー・ニューウェルに「とてもよく似たオフェンスだ。そして、求めうる限りで最もスマートで、最も偉大なヘッドコーチ(HC)がいる」と話している。

ジュジュ・スミス・シュスターとメコール・ハードマンの退団に伴い、チーフスはまたしてもWRポジションの改革を図っているところだが、ジェームズがスロットあるいはアウトサイドでデプスチャートのトップに立つことはなさそうだ。

マルケス・バルデス・スカントリングと、ジャイアンツでジェームズのチームメイトだったカダリウス・トニーがワイドレシーバーのトップ2オプションになると見られており、新人のラシー・ライスとキャリア2年目のスカイ・ムーアも序列で上位に入る可能性がある。

それでも、どのような形であれ、チーフスが最適だと考える方法で貢献する準備ができているジェームズは、次のようにコメントした。

「どこに置かれようと、俺は彼らが自分に求めることに貢献するためにここにいるんだ」

アンディ・リードHCの手腕や、パスキャッチャーから最大限の力を引き出すクオーターバック(QB)パトリック・マホームズの能力、そして、チーフス攻撃陣が昨季に得点、トータルヤード、パスヤードで1位に輝いたことを考えれば、ジェームズがターゲットになる可能性は大いに残されていると言えよう。

マホームズは目を見張るような投球を行うことで有名だが、ジェームズはマホームズのそうしたパスを捉えるのも得意なはずだ。昨季に81.4%のキャッチ率を記録したジェームズは、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』の予想に対するキャッチ率(+11%)でNFL内トップに立っている。

ドラフト7巡目指名を受けてNFL入りを果たし、最近になって注目を集めるようになったジェームズは、常に抜け目のないチーフスがまたしても巧妙に補強を行ったことを証明するかもしれない。

新しく手に入れた機会の何を気に入っているかと質問されたジェームズは、「すべてだ」と包括的な返答をしている。

【RA】