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身長の高いWRを多く抱えている利点について語るチャージャーズOCムーア

2023年07月03日(月) 11:09


ロサンゼルス・チャージャーズ【NFL】

ロサンゼルス・チャージャーズがケレン・ムーアを攻撃コーディネーター(OC)として採用したのは、得点で13位、試合平均ヤードで9位と、2022年シーズンにすでにリーグの上位半分に位置していたユニットを改善するためだ。

ムーアOCはそれを実行する方法の1つとして、ロケットアームを持つクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートに長距離パスを投げさせることを楽しみにしている。

ムーアOCはポッドキャスト『The Season with Peter Schrager(シーズン・ウィズ・ピーター・シュレーガー)』で「ジャスティンは賢い判断を下す選手だ」と話し、こう続けた。

「そのおかげで、アグレッシブな形でコールすることができる。彼はとてもいい仕事をしてくれる。私たちはいつも、与えられるものを積極的に受け取れと言っている。縦方向のものとか、そういうチャンスがあったら、うちにはすごくいいと思えるスキルプレーヤーがいる。ただそれを取る。とにかくやってみる。もし無理だったら、終わらせる。チェックダウンをする。私たちはそういうメンタリティを、このオフシーズンの間ずっとトレーニングしてきたと思うし、そういったことを実行できるメンバーがうちにはそろっていると確信している」

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によると、ハーバートの平均ターゲット深度(7.2ヤード)はリーグ内45位となっているものの、チャージャーズはショートエリアのパスゲームでランニングバック(RB)オースチン・エイケラーを多用する傾向があるため、この数字はある程度、人為的に少なくなっていると言えよう。

ハーバートは決して長距離のパスを投げることを恐れているわけではない。ムーアOCが示唆したように、ハーバートは安全に自分のスポットを選ぶことに関して、NFLでもトップクラスの能力を持っている。

ハーバートは2022年に20ヤード以上のパスを68回試みており(クオーターバックの中で7番目に多い)、25回のタッチダウンのうち7回をディープスローでつないだ。また、ターンオーバーに値するプレーは2.6%しかなかった。

とはいえ、ハーバートは昨季にチームをプレーオフ進出に導き、パス成功率(68.2%)でキャリアハイを更新したにもかかわらず、全体的にはやや後退している。レギュラーシーズンは3年のキャリアで最も低いパサーレーティング(93.2)とタッチダウン数で終え、ワイルドカードラウンドのジャクソンビル・ジャガーズ戦では後半にオフェンスの失速を止められず、歴史的大敗を喫した。

ムーアOCはハーバートと彼が率いる攻撃陣が新たな高みを目指すのを後押しするべく、完ぺきにフィットしているように見えるチャージャーズにやってきた。4年間、ダラス・カウボーイズの攻撃コーディネーターを務めていたムーアは、カウボーイズ攻撃陣が得点で6位以上を3回、ヤード数で1位を2回とるのに貢献している。

ハーバートの身体能力とリーダーシップが、数カ月後にフルスロットルのオフェンスを展開できると期待する理由になっていると指摘するだけにとどまらず、ムーアOCはロースターにおける身長のアドバンテージについても言及した。

今年4月に行われたドラフトで、全体21位指名権を費やしてクエンティン・ジョンストンを獲得したことで、チャージャーズのトップ3レシーバーの身長は6フィート2インチ(約188cm)以上となっている。ジョンストンはチームのワイドレシーバーの中で最も身長が高いマイク・ウィリアムスと同じ6フィート4インチ(約193cm)。また、キーナン・アレンは6フィート2インチで、4番手と5番手になると見られているジョシュ・パーマーとジャレン・ガイトンは共に6フィート1インチ(約185cm)だ。

タイトエンド(TE)たちの身長も高く、ジェラルド・エバレットは6フィート3インチ(約191cm)で、そのバックアップであるドナルド・パーハムは6フィート8インチ(約203cm)だ。

もちろん、それは成功を保証するものではないが、ムーアOCは身長の高いパスキャッチャーたちをフル活用しようと計画している。

「オフェンスに多才さがあることで、選手たちをいろんなポジションで起用できることにとても興奮している」と語ったムーアOCは「彼らをいろんな方法で配置し、すべてを活用する。このチームには高さがあるから、私たちは普通ではないジェットストリームで投げることになると言っておきたい。このメンバーは・・・とても楽しくなるだろう」と続けた。

【RA】