ジェリー・ライスが達成した連続1,000ヤードシーズン記録を目指すバッカニアーズWRエバンス
2023年07月03日(月) 12:41タンパベイ・バッカニアーズのワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスはすでに、NFLキャリアを開始してからの9年間でずっと1,000レシーブヤードを突破するという記録を残している。
そして今、エバンスは11年連続で1,000レシーブヤードを突破した元WRジェリー・ライスの記録に挑もうとしている。
先週、エバンスは自身のユースフットボールキャンプで『KPRC 2 Houston(KPRC 2ヒューストン)』のアリ・アレクサンダーに「考えてはいる。もうすぐ到達できるから、絶対に狙うつもりだ」と語った。「俺はすでに、その1人になっている。偉大なジェリー・ライスと彼の記録を追い越せたらいいなと思っている。もちろん、誰も彼の記録を追い越せないかもしれない。これまでと同じようにね。でも、1,000ヤードの連続記録を持てたらクールだろうな」
1985年のルーキーイヤーは73ヤード足りずに1,000ヤードに届かなかったライスだが、1986年から1996年にかけては毎年1,000ヤードを突破し、その間に6度リーグトップに輝いた。また、ライスはキャリア通算の1,000ヤードシーズン数(14シーズン)でも最多記録を保持している。
それが、エバンスが追いかけている指標だ。1,000ヤードを達成したシーズン数で歴代3位となっているエバンスは、2023年と2024年までこの記録を維持すれば、元WRランディ・モス(10シーズン)を抜いて歴代2位となり、ジェリー・ライスの持つ連続記録に並ぶことができる。
エバンスはそれを実現させるための一貫性を見せてきた。
NFLでの10シーズン目を迎えようとしているエバンスは、いつの間にか密かなスーパースターとなっている。ライスが頻繁に達成していたようにレシーブヤードでリーグトップになることは一度もなかったが、30歳になるシーズンを前にして、通算レシーブヤードはすでに1万425ヤードだ。
エバンスが毎年、1,000ヤード以上を記録することは、もはや当然のこととなっており、事実上、後回しにされていると言えよう。
「健康であれば1,000ヤードは稼げるはず。毎年ね」とエバンスは話している。「そうじゃない。俺はリーグでトップクラスの選手になりたい。試合に勝ちたい。俺が気にかけているのはそういうことだ」
クオーターバック(QB)トム・ブレイディが引退したことを受け、エバンスがライスを超えるペースを維持できる可能性に疑問を持つ者もいるかもしれないが、エバンスはTB12ことブレイディがフランチャイズを活性化させるためにやって来るずっと前から、数字を残していた。
連続記録を積み上げていく中で、5シーズンにわたってQBジェイミス・ウィンストンと共にプレーしていた――そのうち1シーズンはライアン・フィッツパトリックが7試合に先発出場した――エバンスは、ルーキーシーズンにジョシュ・マッコウンおよびマイク・グレノンからパスを受け、1,051ヤードを記録している。
2023年はカイル・トラスクかベイカー・メイフィールドがエバンスと仕事をする番だ。自分自身と同じように、両者に対する自信ものぞかせているエバンスは、次のようにコメントしている。
「カイルはものすごく成長した。ベイカーの様子には本当に感心している。クオーターバックが誰になっても、彼らが正しい選択をして、自分たちが試合に勝てるようになると信じている」
【RA】