ジャレッド・ゴフはNFCのQBで“トップ5”に入るとライオンズCBジェイコブス
2023年07月05日(水) 13:39デトロイト・ライオンズは2022年シーズンの途中に、1勝6敗でスタートを切ったチームから9勝8敗で惜しくもプレーオフ進出を逃した強気なアンダードッグへと変貌を遂げた。
この驚くべき立て直しにより、2023年シーズンに向けての期待は十分に高くなっている。ライオンズはシーズン開幕戦でカンザスシティ・チーフスと対戦する予定であり、コーナーバック(CB)ジェリー・ジェイコブスはその試合でライオンズがさらなる衝撃と畏怖をもたらせると信じている。
『SI.com』によると、ジェイコブスは『Sirius XM(シリウスXM)』の“NFL Rewind(NFLリワインド)”で「デトロイトの実力を見せつける時が来た」と語ったという。
「シーズン開幕戦で彼らと対戦することが分かったとき、(ヘッドコーチ/HCの)ダン・キャンベルが来て“彼らは私たちが負けることを望んでいる。さあ、私たちはどうする?”と言ってきた。俺たちはもう少しでプレーオフに進出できそうだった。彼らはスーパーボウルで勝ったばかりだ。だから、彼らは俺たちが本当にそういうチームなのかを確かめようとするだろう。俺たちの準備はできているぜ。シーズン開幕戦でスーパーボウル王者と戦うと聞くたびに、俺たちは試合に出てプレーし、世界に衝撃を与える準備ができている」
ライオンズがチーフスに立ち向かう試合は、新シーズン第1週の幕開けを飾るものとしてはあまり注目されてこなかった。しかし、ジェイコブスの言葉が実現すれば、ライオンズが優勝争いに加わる可能性があると宣言することにつながるかもしれない。
ジェイコブスを含むライオンズ守備陣には、昨季に得点で首位に輝いたチーフス攻撃陣を打ち負かすという高いハードルが待ち受けている。ライオンズ守備陣は最初の7試合で平均31.1点を許していたところから、最後の10試合では20.2点に抑えるなど、後半に力を発揮したものの、最終的には被得点で28位、被ヤードで32位に沈んだ。
夏を越え、シーズン第1週まで昨季の勢いを持ち越すことができれば、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフは前回のMVPであるチーフスのQBパトリック・マホームズを打ち負かすチャンスを得られるかもしれない。
チームに対する揺るぎない自信と同様に、ジェイコブスはゴフにも最大限の信頼を寄せている。
「ジャレッド・ゴフは最高のクオーターバックだ。正直、スタッツやその他もろもろを抜きにすれば、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)でトップ5に入ると思う」とコメントしたジェイコブスは次のように続けた。
「正直に言うさ。俺は多くのクオーターバックと対決してきた。(ニューヨーク・ジェッツのQB)アーロン・ロジャースは俺の中でトップ5に入るけど、ジャレッド・ゴフもそれに入る。みんな彼の実力に気づいていないけど、それに対する彼の受け止め方が俺は大好きだ。彼はうぬぼれたりそういう感じになったりしない。ただそれを受け入れて試合でプレーする。そういう反応をするんだ。彼は素晴らしいクオーターバックだし、彼が試合に出てみんなが間違っていることを証明するのが楽しみで仕方がない」
昨季、ライオンズの驚くほどエネルギッシュなオフェンスで主要な役割を果たしたゴフは、NFCのシグナルコーラーとしてパサーレーティング(99.3)で4位、パスヤード(4,438ヤード)およびタッチダウン数(29回)で3位となっている。ゴフはボールにも気を配っており、インターセプト数(7回)はG.O.A.T.と称賛された元QBトム・ブレイディや前述のロジャースよりも少なかった。
しかし、レッテルを覆すプレーを見せても、ゴフが一時しのぎの選手以上の存在に見えたことはないと言えよう。多くの人々は、ライオンズが4月のドラフトでクオーターバックを1日目に指名し、後継者計画の土台を築くのではないかと推測していた。
そうする代わりに、ライオンズは3巡目まで待ってからバックアップ要員としてヘンドン・フッカーを指名している。ライオンズでの3年目を迎えるゴフは、ショーン・マクベイHCの下でプレーしていたロサンゼルス・ラムズ時代以降で最高のプレーを見せている。
ゴフがシーズン開幕戦でスーパーボウルの前回王者を相手に驚きの勝利をつかめば、他の者たちはすぐにジェイコブスの考え方に賛同するかもしれない。
【RA】