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自分がNFLで最速の選手だと信じるイーグルスWRアレン

2023年07月05日(水) 13:07


デボン・アレン【AP Photo/Andy Nelson】

デボン・アレンは自分のスピードがどの程度、他のNFL選手に通用するのかに関して心配をしていない。

フィラデルフィア・イーグルスのワイドレシーバー(WR)であり、オリンピックに2度出場した経歴を持つ陸上界のスター選手であるアレンは、現地3日(月)にリーグで最も速い選手である自信はあるかと質問された際に最大限の自信を見せた。

アレンは『TMZ Sports(TMZスポーツ)』に対し、「俺は間違いなくそう(最速)だ」と答えている。

マイアミ・ドルフィンズのWRタイリーク・ヒルは2016年にリーグ入りした当初から、多くの人からNFL最速の選手とみなされてきた。プロボウルに7回選出されたことのあるヒルは陸上競技でも活躍しており、最近では3月に行われたアメリカ・トラック&フィールド(USATF)マスターズ・インドア選手権の60m走で優勝している。

ヒルのチームメイトであるジェイレン・ワドルもNFL屈指のスピードスターだ。また、2021年USATFゴールデン・ゲームズの100m走で10.37秒という驚異的なタイムを記録し、2020年シーズンにはインターセプトリターンで相手チームのセーフティ(S)ブッダ・ベイカーを追跡した際にそのスピードであらゆる人々を驚かせたシアトル・シーホークスのD.K.メットカーフも素晴らしい速さを誇る。

ヒルとメットカーフについてはアレンが名前を出す前に言及されていたが、アレンはこの2人を悪くは言いたくないようで、トラックを走るにはレベルがあると説明した。

「彼らをからかうつもりはない。彼らがやってきたことは素晴らしいからね」と強調したアレンはこう続けている。「高校時代にタイリーク・ヒルと競争したことがある。高校にいた頃に競争して、彼が圧勝した。193cmくらいの身長で102kgくらいあるD.K.メットカーフが数年前に10.3秒で走ったのはものすごく素晴らしいよ。でも、特に世界でトップ5とかトップ10とかいうレベルでは、パフォーマンスという点で大きな隔たりがあると思う」

アレンは今年6月、USATFニューヨークグランプリの110メートルハードルで13.04秒を記録して2位に輝いた。この記録により、アレンは2023年におけるこれまでの世界記録で4位タイとなり、母校のオレゴン大学で7月6日(木)から9日(日)にかけて開催されるUSATFアウトドア選手権の出場権を獲得した。そこで3位以内に入れば、アレンは2022年に110メートルハードル決勝でフォルススタート(フライング)を犯して失格となった世界陸上選手権にアメリカ代表として出場することができる。

2022年にイーグルスの練習生になって以来、アレンのNFL進出には忍耐が必要だった。正式なNFLデビューはまだだが、アレンは2022年プレシーズンに潜在能力を発揮している。イーグルスは2023年にアレンとリザーブ契約を結び、アレンへの信頼を示した。

ヒルとメットカーフが毎年、オフシーズンを迎えるたびにレースをしようという会話を交わしている中で、アレンもその信念を貫くことでいつかそうした会話に加われるようになるかもしれない。

【RA】