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RBハリスはスティーラーズで主力選手の役割を担い続けるか?

2023年07月05日(水) 10:58


ピッツバーグ・スティーラーズのナージー・ハリス【AP Photo/Matt Freed】

今日のNFLでは、主力ランニングバック(RB)が絶滅危惧種となっている。

その傾向は絶えず続いており、2023年のランニングバック市場はそれをさらに証明していると言えよう。

しかし、ピッツバーグ・スティーラーズの場合はそうではない。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、2021年のルーキーシーズン以降、スティーラーズのRBナージー・ハリスはキャリー579回、タッチ694回でNFL首位に立っているとのこと。ハリスは2023年もスティーラーズの主力選手であり続けるのだろうか?

これまでの記録――と、攻撃コーディネーター(OC)マット・カナダのハリスにプレーを任せる傾向――は、ハリスがそうなることを示唆している。

NFL入りを果たし、スティーラーズで過ごしてきた2シーズンを通して、ハリスはチームのタッチ数の40.8%を占めてきた。これはラスベガス・レイダースのRBジョシュ・ジェイコブス(40.7%)をわずかに上回り、リーグで最も高い割合だ。

2022年シーズン、ジェイコブスはランヤード(1,653ヤード)でリーグトップに輝いている。一方で、キャリー数(349回)でトップに立ったのはテネシー・タイタンズのRBデリック・ヘンリーだ。それでも、ハリスは過去2年間、誰よりも多く走る機会を与えられ、2年連続で1,000ランヤード超えを達成している。

高い割合で起用されていることから、ハリスはNFLでも特に歴史のあるフランチャイズで記録的な数字を残してきた。通算で2,234ランヤードをマークしているハリスは、リビオン・ベル(2,221ヤード)と殿堂入りを果たした故フランコ・ハリス(1,753ヤード)を上回り、キャリア最初の2シーズンでスティーラーズ史上最も多くのランヤードを稼いだ選手となっている。

しかしながら、ハリスはすべての記録で好成績を残しているわけではない。ハリスの新人時代のキャリー平均ヤードはわずか3.9ヤードであり、これは250回以上のキャリーを記録した36人の選手の中で最も低い数字だった。とはいえ、ハリスが2021年以降に160回の――『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によれば、リーグで2番目に多い――ミスタックルを強いてきたことを踏まえると、それは努力やスキルの欠如によるものではないと言える。

おそらく2023年には、クオーターバック(QB)ケニー・ピケットが環境に慣れつつある上に、ワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンとタイトエンド(TE)パット・フリーアムスが素晴らしいパフォーマンスを発揮し続ける中で、WRジョージ・ピケンズが力をつけ、WRアレン・ロビンソンも加わることになるため、ハリスの負担は軽くなるだろう。

しかし、そうならない可能性もある。スティーラーズ攻撃陣の指揮を執っているのは現在もカナダOCだ。この2年間を通して、スティーラーズ攻撃陣はプレー平均4.9ヤードでリーグ内31位に沈んでいる。ビッグプレーが少ない分、単純にハリスや他のランニングバックたちのプレー数やタッチ数が増えるのだ。それゆえ、ハリスが過去2年間、キャリー数とタッチ数でリーグをけん引してきた中で、フリーアムスはひそかに、1990年以降で初めて、最初の2シーズンでそれぞれ60回以上のレシーブを記録したタイトエンドとなっている。

これまでのところ、ハリスの仕事量は驚くべきものだったが、それがハリスの良さを引き出しているかについては議論の余地があるだろう。

したがって、2023年のハリスに関する重要な疑問は2つある。

ハリスはスティーラーズのオフェンスでエースの役割を担い続けるのだろうか? そして、彼はそうし続けるべきなのだろうか?

【RA】