出場停止処分を科されるもWRウィリアムズのモチベーションは高いとライオンズWRコーチ
2023年07月06日(木) 09:54ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂でルーキーシーズンのほとんどを欠場したデトロイト・ライオンズのワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズにとって、出場停止処分が立ちはだかるものの、2023年のオフシーズンは依然として重要だ。
ライオンズWRコーチで9年間のプロ経験を持つアントワン・ランドル・エルは、NFLの賭博規程違反による6試合の出場停止処分が発表された後、ウィリアムズをフィールド上で正しい方向に導くよりも、フィールド外での彼への指導がより重要になると語った。
ランドル・エルは『Detroit News(デトロイト・ニュース)』のノーラン・ビアンキに「彼(ウィリアムズ)のボールに対するモチベーションを高める必要はほとんどない。彼はこのゲームが大好きで、もっとうまくなりたいと思って取り組んでいる」と言い、次のように続けている。
「一方で、全てが上手くいっていないという現状に対しては、彼を励ますことが大事だ・・・ “おい、今やっていることに専念して、一生懸命に練習し続けろ。これはただのつまずきで、それを乗り越えて、おまえはもっと強くなれる”とね」
「そういうことに取り組み、彼を励ましている。彼はそのメッセージをきちんと受け止めていて、われわれが再びフィールドに戻り、動き始めたら、それが彼にとってプラスになる。そういうことが、シーズンやプレシーズンにつながるからだ」
2022年のNFLドラフトでライオンズはウィリアムズを全体12位で指名するためにトレードアップした。これはウィリアムズの初シーズンがケガからの復帰でほとんど無駄になることを承知の上だった。22歳のウィリアムズは12月まで試合に出場できず、6試合でパスキャッチ1回、41ヤードのタッチダウンを記録したのみ。
ランドル・エルは昨年ウィリアムズが「多くのメンタル面での練習」を積んだことを指摘しつつ、出場停止期間の終了後すぐに本格的な活動を開始するためには、今オフシーズンでの身体的な練習がウィリアムズ自身を支えるだろうと述べている。
「何度も何度もフィールドに立つことだ。それがオフシーズンを過ごす意義の一つで、だからこそ若い選手には常にオフシーズンを過ごさせ、シーズンに向けて準備させたいんだ」とランドル・エルはコメントした。
「・・・トレーニングキャンプが近づいている。またフィールドでクオーターバック(QB)たちと一緒にプレーし、コールを聞く、こうした全ての練習が何度も何度も行われる必要がある。彼がそれを理解しているのがわかるよ」
ライオンズが6年間ぶりのポストシーズン進出を果たすためには、ウィリアムズが第7週からオフェンスに復帰し、重要な役割を果たす必要がある。ウィリアムズのスピードと縦方向の能力は、他の誰もが持っていない次元をオフェンスにもたらす。
これまでのところ、ウィリアムズのプロキャリアは才能が期待される一方で実績はまだこれからという段階。ドラフトで指名されたワイドアウトがキャリアの序盤で頓挫するのを何度も見てきたデトロイトとしては、ウィリアムズの将来性がシーズン開幕後に実を結ぶのを見たいところだ。
【KO】