スティーラーズに圧勝した試合でQBパーディーは「一部の批判者たちを黙らせた」と49ersのDEボサ
2023年09月12日(火) 10:47クオーターバック(QB)ブロック・パーディーがオフシーズンに肘の手術を受けてから初めて出場した試合で、サンフランシスコ・49ersはピッツバーグ・スティーラーズに30対7で圧勝し、相手ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンにとってキャリア最悪のホーム負け試合を与えるという望み通りの結果を出すことができた。
パーディーはミスター・イレレバントに始まり、センセーションを起こしたルーキー、負傷したクオーターバックを経て、今や49ersのハドルを安定させる大きな力となっている。
ディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサは現地10日(日)に「これでパーディーは一部の批判者たちを黙らせた」と『ESPN』に話している。「みんな、ケガから復帰した選手が2年目にさらなる飛躍を遂げるとは思っていない。俺は彼の活躍がうれしいし、俺たちが思っていた通りの選手だった」
この日のパーディーはパス29回中19回を成功させ、220ヤード、タッチダウン2回、パサーレーティングは111.3と、派手な結果とは言えない。だが、ディフェンスが相手を圧倒し、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーがヤード数を大量に稼いだことで、パーディーがそれ以上に記録を積み上げる必要はなかった。
2年目のシグナルコーラーはカイル・シャナハンHCのオフェンスを巧みに操り続けている。多くの若いクオーターバックのように、ディフェンスに戸惑ったり、読みが遅れたりすることはほとんどない。プレーを伸ばしながらスローを決めるパーディーの能力は、オフェンスにこれまでと違った要素をもたらしている。
レフトタックル(LT)のトレント・ウィリアムスは「手術前と手術後の違いは分からない」と述べている。「彼はオフシーズンに求められたことをすべてやったと思うし、チームもそれに気づいた。だから彼はこのチームの中心なんだ。俺は彼のことを誇りに思っている。去年から今に至るまで、彼がたどって来た道のりを考えただけでも、一緒にプレーできて最高だ」
パーディーの腕力はリーグ最強ではないとか、日曜日はディープフィールドに投げていない(20ヤードのパスが1本)などとケチをつける人もいるかもしれないが、彼らはモネの作品を見て配色に文句をつけるような人たちと同じ部類と言えよう。
シャナハンHCのオフェンスにおいては、QBが常に狭いウインドウにボールを通したり、ダウンフィールドにイチかバチかのパスを出したりする必要はない。パーディーは状況を適切に読み、ボールを時間内に出し、必要な時にはプレーを潰さないためのエスケープ能力を発揮できることを短い期間で示してきた。
パーディーが内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を損傷してから多くの時間を失ったにもかかわらず、49ersが何の支障もなくシーズンをスタートできたことは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンシップゲーム復帰に向けて非常に良い兆候だろう。
「ケガを負っているクオーターバックとして、彼はこのオフシーズンをこれ以上ないほどうまく過ごしてくれた」とシャナハンHCは話している。「彼は復帰するためにできることはすべてやり、プレッシャーにもうまく対処している。だからこそみんなに愛され、これからももっと良くなっていくと思っている」
日曜日にパーディーは、各試合で少なくとも2回のタッチダウンパスを投げながら、レギュラーシーズンで先発した最初の6試合すべてに勝利した初めてのQBとなった。最低100回のパスアテンプトを条件に、最初に先発した6試合でパーディーが記録したパッサーレーティング117.5は、スーパーボウル時代においてカート・ワーナー(131.5)に次いで2番目に高い。
【R】