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ベアーズQBフィールズが自らの発言を釈明、「何もコーチのせいにしていない」

2023年09月21日(木) 13:45

シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Nam Y. Huh】

シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズが現地20日(水)に行ったコーチに関する発言は、一部のフットボール関係者を驚かせるものだった。

フィールズは自分の発言によって引き起こされる可能性のある些細なダメージも抑えるために即座に対応している。この2週間を通してフィールドで“ロボット”になっているような感覚があったと説明する中で、コーチングスタッフから情報を与えられすぎているのかもしれないと発言した後、フィールズは水曜日の練習を終えてからこの日2度目のメディアセッション――今度はロッカールームで行われた――に臨み、ベアーズを取材しているメディア関係者に向けてこう語りかけた。

「君たちの仕事はクリック数を稼ぐことだ。だから、文脈を無視して俺の言葉を切り取って、こう言えるなって感じだろ。実情として、君たちがしようとしているのは、俺たちを分裂させることだ」

「俺は何もコーチのせいにしていない。コーチのせいにするつもりは毛頭ない。チームメイトのせいにするつもりもない。試合で何が起ころうと、俺がすべての責任をとるつもりだ。ドロップパスだろうが、(もっと良かったはずの)パスだろうが関係ない。責任は俺にある。君たちが俺の口から、この組織の誰かやチームメイトのせいにするような言葉を聞くことは決してない。それだけははっきりさせておきたい」

「単純に自分がもっと良いプレーをする必要があることは分かっている。率直に、それだけだ。最初にそう言うべきだったけど、もっと詳しく説明したかったんだ。自分の仕事に取り組む君たちを尊重しているし、君たちが仕事のために求めている情報を提供するよう心がけているからね。今後もそうするつもりだから、これからはどうかすべてを引用してもらいたい。俺が言おうとしていないことを言っているように見せかけるために言葉を切り取るのはやめてほしい」

フィールズは水曜日に行われた通常の記者会見で、自分がもっと自由にプレーできるようになる必要があると語っていた。

その記者会見でフィールズは「今週の目標は“なにくそ”と思って試合に出て、自分が知っている方法でプレーすることだ」と話している。

「それには、あまり深く考えすぎずに、ただ試合に出て、頭の中の情報やデータをあれこれ言うんじゃなくて、本能的にプレーすることも含まれる。明らかに、ただ出ていってフットボールをプレーするだけさ。俺が最高のプレーを見せるのは、試合に出て自由に自分らしくプレーしているときだ。だから、やるべきこととか、ポケットのこととか、あれやこれやをすべて差し置いて、試合に出て自分らしくプレーするつもりだ」

そうしたフィールズの発言は確かに扇動的なものではなかった。どちらかと言えば、爽やかで率直なものだったが、ちょっとした論争の余地を作るものでもあった。0勝2敗のスタートを切っているベアーズは間違いなく答えを模索しているところであり、選手とコーチの間に不和の兆候があれば、確実に懸念の火種となってしまうのだ。

ヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスもフィールズの発言に率直に反応しており、フィールズが脳に負担をかけすぎることなく本能のままにプレーすることを、フィールズ本人もスタッフも全員が同じように求めていると認めた。どちらの態度も内部対立を示唆するものではなかったということは強調しておく必要がある。

それでも、比較的無難なコメントの意図を明らかにするために2度目のメディアセッションを開くというのは良い兆候ではない。まだシーズン第3週であり、事態を好転させるための時間は大量に残されている。しかし、10月を前にしてメディアに敵対的なアプローチをとったところで、明るい日々が待っているわけではない。プレッシャーが急速に高まっているのは明らかだ。悪循環に陥る前に自分たちの物語をコントロールし直すことができるかどうかは、フィールズ、エバーフラスHC、そしてベアーズの他のメンバーにかかっている。

【RA】