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LBウォーカーのペナルティは“まずかった”が、“彼を非難するつもりはない”とパッカーズHCラフルアー

2023年09月30日(土) 00:12


グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアー【AP Photo/Morry Gash】

現地28日(木)に強敵デトロイト・ライオンズを相手にボールを運び続ける良いパフォーマンスを見せた数少ないグリーンベイ・パッカーズの1人がラインバッカー(LB)クエイ・ウォーカーだった。

しかし再び、ウォーカーは首を横に振りたくなるような違反を犯し、チームを厳しい立場に追いやっている。

ハーフタイムの時点でパッカーズは27対3と大きくリードされていたが、第4クオーターではその差を27対17まで縮めることに成功し、再び勝負を分からなくしていた。ロングドライブに耐えてライオンズにフィールドゴールを蹴らせ、クオーターの半分を残して2ポゼッションゲームを維持していた。

ところがコマーシャル明けにオフィシャルたちは、ウォーカーがルールに反してラインを飛び越えたとしてペナルティを言い渡す。これでライオンズは10ヤードラインの内側から新たなダウンを得て、最終的にタッチダウンとなり、リードを17点――3スコア差――まで広げている。奇跡的な逆転劇を夢見たパッカーズの望みはこれで絶たれてしまった。

「スクリメージの1ヤード以内にいなくてはならない。ランニングスタートをしてあんなことをやってはいけない」と34対20で敗れたヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはペナルティについて言及した。「あれはまずかった。悪いプレーだった」

そのプレーの後にサイドラインでウォーカーと話している姿をカメラに撮られていたラフルアーは、2年目のラインバッカーに対してルールをはっきり伝えていなかった自分のせいだと責任を引き受けている。

「ここに座ってクエイを非難するつもりはない」と彼は述べた。「選手たちにルールを教えることに関して、われわれは明らかにやり方を改善する必要がある。重ねて言うが、それは私の責任だ」

ウォーカーのペナルティが招いた結果は重要だ。昨年、シーズン第18週のライオンズ戦で、ウォーカーはケガをした選手のケアをしようとした相手チームのトレーニングスタッフを押しのけて退場させられている。そのペナルティが敗北に大きく響き、結果的にパッカーズはポストシーズン進出を逃した。木曜日に彼らが2スコア差だったなら、果たして逆転可能だったのかどうかは誰にも分からない。ウォーカーのペナルティはその可能性をかき消してしまった。

悔やまれるのは、ウォーカーがそのペナルティを受けるまでは良いプレーをしていたことだ。2年目に入った彼はこの試合で19回ものタックルを記録しており、敵がわずかなゲインをビッグプレーに変えるのを何度か防いだ。『NFL Research(NFLリサーチ)』によればパッカーズのタックルで19回というのは、少なくとも2000年以降で最多だといい、1選手の記録としても2023年の現時点で最多だということだ。

木曜日のパフォーマンスはウォーカーのここまでのキャリアを象徴していた。彼には危険なプレーメーカーになることができる魅力的な才能があるが、ゲームの他の側面がそれを損なわせてしまっている。

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