9月にNFLのトップスターとして輝いたのは誰なのか？　リーグは毎月、その月の栄誉を称える選手を発表している。9月の月間最優秀選手は下記の通りだ。

AFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）オフェンス部門月間最優秀選手
トゥア・タゴヴァイロア（QB／マイアミ・ドルフィンズ）
2023年にホットスタートを切ったクオーターバック（QB）トゥア・タゴヴァイロアは、マイアミ・ドルフィンズを3勝0敗に導いた。タゴヴァイロア率いる攻撃陣は次点に40ポイント近い差をつけて最高得点（130ポイント）を挙げたチームになっている。リーグトップのパサーレーティング121.9をマークする中で、タゴヴァイロアは1,024パスヤード、タッチダウン8回、パス成功率71.3％を記録。シーズン第3週に70対20でデンバー・ブロンコスに勝利した試合で9月を締めくくったタゴヴァイロアは、この試合で309パスヤード、タッチダウン4回を記録し、インターセプトは0回だった。

NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）オフェンス部門月間最優秀選手
クリスチャン・マカフリー（RB／サンフランシスコ・49ers）
新たなシーズンがやってきても、クリスチャン・マカフリーの活躍は変わらない。ベテランのマカフリーは、自分がこのゲームにおける最高のランニングバック（RB）とされる理由を、そのパフォーマンスをもって示した。マカフリーは423スクリメージヤードで全バックスのトップに立ち、キャリー60回でリーグをけん引する353ラッシングヤード（キャリー平均5.9ヤード）、タッチダウン3回をマークしている。そして、マカフリーにはよくあることとして、キャッチ11回と70ヤードという数字によって、そのデュアルスレットの能力もまた、証明されている。

AFCディフェンス部門月間最優秀選手
T.J.ワット（OLB／ピッツバーグ・スティーラーズ）
2022年にケガと戦いながらサック5.5回を記録したアウトサイドラインバッカー（OLB）T.J.ワットは、2023年の3試合が終わった段階ですでにその回数を上回っている。ワットは現時点でNFLトップのサック6回を数え、最多タイのサック22.5回をマークした2021年に匹敵、もしくはそれを上回るペースで来ている。また、タックル11回（うちフォーロスが5回）、ファンブルフォース2回、ファンブルリカバリー2回を記録。ファンブルリカバリーのうちの1回は、シーズン第2週に決めたタッチダウンにつながった。

NFCディフェンス部門月間最優秀選手
マイカ・パーソンズ（LB／ダラス・カウボーイズ）
マイカ・パーソンズは2023年シーズンの自分のポテンシャルについて、オフシーズンにしきりに語っていた。パーソンズはその言葉を、自分の力によって真実にしている。タックル12回、サック4回、タックルフォーロス5回、クオーターバックヒット8回を記録したパーソンズは、相手クオーターバックたちにプレッシャーをかけ続けてきた。素晴らしい9月に、ファンブルフォース1回とファンブルリカバリー1回が華を添えている。

AFCスペシャルチーム部門月間最優秀選手
タイラー・バス（K／バッファロー・ビルズ）
バッファロー・ビルズがエンドゾーンに迫れなかったときにはいつでもタイラー・バスが登場し、そのドライブをまったくの無では終わらせなかった。バスは3試合でフィールドゴール7回中7回を成功させ、その中で50ヤード以上のキックを2回決めている。エクストラポイントも10回中10回が成功しており、9月を通して31ポイントをチームに届けた。

NFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
ジェイク・カマルダ（P／タンパベイ・バッカニアーズ）
パントは決して大きな注目を集めることはないものの、今季のジェイク・カマルダが一流のパンターであることに間違いはない。9月に14回のパントを蹴り込んだカマルダは、平均54.9ヤードでリーグトップに立っている。これららの中の7回のパントで、カマルダはバッカニアーズの対戦相手を彼らの20ヤードライン内にとどめた。今月のカマルダの最長記録は74ヤードで、この数字は今季最長タイとなっている。

NFLオフェンス部門月間最優秀新人賞
C.J.ストラウド（QB／ヒューストン・テキサンズ）
今月にデビューして注目を集めたクオーターバックたちの中で、3試合にわたって健康状態を保ったのはC.J.ストラウドだけだった。また、ストラウドは最も安定したパフォーマンスを発揮してもいる。ストラウドはパス成功率64.5％、タッチダウン4回、インターセプト0回をマーク。906パスヤードは新人QBのデビューからの3試合の数字として3番目に高い。インターセプトなしでのパスアテンプト121回は、1人の選手の最初の3回の先発での数字としてリーグ史上トップにあたる。ストラウドは昨年のAFC南地区王者であるジャクソンビル・ジャガーズと対戦したシーズン第3週に、280ヤード、タッチダウン2回を記録してキャリア初勝利を飾った。

NFLディフェンス部門月間最優秀新人賞
クリスチャン・ゴンザレス（CB／ニューイングランド・ペイトリオッツ）
今季に許したヤード数が5番目に低いニューイングランド・ペイトリオッツの守備陣の1人として、周囲に負傷者が出た影響からより重要な役割を担うようになっていたクリスチャン・ゴンザレスは、セカンダリーで安定した存在感を発揮していた。『Next Gen Stats（ネクスト・ジェン・スタッツ）』によれば、リーグでもトップクラスの爆発力を持つワイドレシーバーたちと対峙したゴンザレスは、最も近くにいたディフェンダーとして、シーズン第2週にドルフィンズのWRタイリーク・ヒルをキャッチ1回、8ヤード、シーズン第3週にニューヨーク・ジェッツのWRギャレット・ウィルソンをキャッチ3回、18ヤードに抑えたという。3試合に先発したゴンザレスはタックル16回、パスディフェンス3回、サック1回とインターセプト1回をマークしている。

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