古巣カウボーイズとの対決に備えるペイトリオッツRBエリオット
2023年09月29日(金) 12:28ニューイングランド・ペイトリオッツの面々は現地10月1日(日)に行われるダラス・カウボーイズとの対決に臨むべく、テキサス州アーリントンに向けて荷物をまとめているところだ。
それはランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットと、彼がかつて所属していたチームとの対決を意味している。カウボーイズからドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしたエリオットは水曜日に、かつてのホームに戻ることの重要性について尋ねられた。
『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』のマイケル・ゲールケンによると、エリオットはその質問に対して「自分が何を必然的に期待しているのかは分からない。違うユニフォームを着て、違うロッカールームにいるってだけで、間違いなく変な感じになるだろうな。でも、良い経験になると思う」と語ったという。
エリオットが7シーズンを共にしたカウボーイズと決別したことは驚きではなかったが、だからといって、かつてスターランナーとして頼りにされていたチームから放出されたことでエリオットが受けた衝撃が軽減されたわけではない。エリオットは「リリースされたりカットされたりした選手は、メンタル的にしんどくなる」と認めてはいるものの、もちろん、そこに悪感情はない。
「でも、人生は人生だ」とエリオットは話している。
「そういうものなのさ。再び挑戦するかどうかは自分の手にかかっている。ネガティブなことで意気消沈している場合じゃない。ネガティブなことをポジティブなことに変えないと。俺はそれに取り組んでいる」
エリオットはより若く、より年俸の低いトニー・ポラードと共に歩んでいくことを優先させたカウボーイズから単純に見放されたわけではない。エリオットは水曜日、自分の代理人がより少ない年俸でチームに戻ることについて何度か話し合ってくれたと明かした。もちろん、それは実現しておらず、結果としてエリオットはペイトリオッツに加入してラモンドレ・スティーブンソンとバックフィールドを共有している。
ここまでは順調だ。エリオットはスティーブンソンとキャリーを分担する中で3分の1強を任されており、キャリー平均ヤード(4.4ヤード)ではスティーブンソン(2.9ヤード)を上回っている。このコンビはリーグ内14位のラン攻撃の原動力となっているが、改善の余地はまだあると言えよう。
カウボーイズ戦こそ、ペイトリオッツが飛躍的に生産性を上げる試合になるかもしれない。カウボーイズはランディフェンスで25位となっており、アリゾナ・カーディナルスに敗れたシーズン第3週には222ランヤードを許している。
結果はどうであれ、エリオットはチームのオフェンスの一翼を担う新たな機会にただただ感謝している。エリオットの“再挑戦”は今のところ順調だ。
【RA】