ホームでの連敗を止めたテキサンズQBストラウド、「2021年から勝っていないことに誰もが耐えられなかった」
2023年10月03日(火) 13:33644日。
ヒューストン・テキサンズは644日間にわたってホームでの勝利がないまま、現地1日(日)のピッツバーグ・スティーラーズ戦を迎えた。
その数字がようやくゼロにリセットされた。
クオーターバック(QB)C.J.ストラウドがまたしてもセンセーショナルなプレーを見せたことで、テキサンズはスティーラーズを30対6で破り、2021年12月26日以来となるホームでの勝利を飾った。
勝利後にストラウドは「長い間、このことを考えていたんだ」と記者団に述べ、こう続けている。
「みんなには特別な気分を味わう価値がある。テキサンズを応援する資格がある。たしかクリスマスの頃だったと思うけど、2021年以来勝っていないことに関係者の誰もが耐えられなかった。周りの人たちがテキサンズを誇りに思えるよう、毎日必死に戦っていることを知ってもらいたい。俺たちが勝利を手にした時のように、みんなにも堂々としていてほしいんだ」
まだシーズン序盤だが、ヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズのもとでテキサンズはここ数シーズンにわたるヒューストンでの苦い経験を払拭することができた。新ヘッドコーチはホームでの連敗を止めることの重要性を説いていたとテキサンズの選手たちは口をそろえて言う。
タイトエンド(TE)ダルトン・シュルツは「デミコはある日付を示した」と話している。「それはテキサンズが最後にホームで勝利した時の日付だった。俺たちは週のはじめからホームで勝つことだけに集中していた。改善の余地はいくらでもあるけど、今回はチーム一丸となって勝てて、この勝利を必要としていた」
ストラウドは早い段階でチームを軌道修正することに貢献し、テキサンズは混戦状態のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の中で他のチームと2勝2敗で並ぶことができた。
全体2位で指名されたストラウドは、日曜日に30回中16回のパスを成功させて306ヤードとタッチダウン2回をマークしながらピックは喫していない。ストラウドはこれで3試合続けて250ヤード以上のパッシングヤードと2回以上のタッチダウンを決めつつ、インターセプトをゼロに抑えており、ルーキーとしては少なくとも1970年以降、最も長い連続記録を収めている。また、2019年のガードナー・ミンシューに続いて、キャリア最初の4試合でそれぞれ30回以上のパスアテンプトと0回のインターセプトを記録した2人目の選手となった。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、キャリア最初の4試合で1,200パスヤード以上と0回のインターセプトを記録した選手はストラウドがNFL史上初(1970年以降でパスヤード1,000ヤード以上とインターセプト0回を記録したのはダック・プレスコットのみ)だという。ストラウドが積み上げた1,212ヤードはアンドリュー・ラックを抜き、キャム・ニュートンの1,386ヤード(この時のタッチダウン対インターセプト比は5対5)に次ぐ歴代2位となる。
忘れてはならないのが、オフェンシブラインがひどい有り様だったにもかかわらず、ストラウドがこの記録を成し遂げたという点だ。
カリフォルニア州のランチョクカモンガで育ったオハイオ州立大学出身のストラウドが、ホームでの連敗を止めたことはファンにとって最高の瞬間となった。
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