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ペイトリオッツと49ersで活躍した元TEラス・フランシスが飛行機事故で逝去、享年70

2023年10月03日(火) 14:05


ラス・フランシス

ニューイングランド・ペイトリオッツ所属時にプロボウルに3度選出され、1984年シーズンにはサンフランシスコ・49ersの一員としてスーパーボウル制覇を経験したNFLの元タイトエンド(TE)ラス・フランシスが亡くなった。現地2日(月)、フランシスがもう1人の航空愛好家とともに乗っていた単発航空機がニューヨーク州北部の空港から離陸した直後に墜落し、2人とも死亡したと当局が発表している。

70歳のフランシスと63歳のリチャード・マクスパッデンさんは日曜日の16時過ぎにセスナ177でレイク・プラシッド空港から離陸。このとき、この飛行機は何らかの問題を抱えていた。ニューヨーク州警察によると、2人が乗っていた飛行機は空港の角にある堤防に墜落したという。

フランシスはチャーター便や遊覧飛行を運航する“Lake Placid Airways(レイク・プラシッド・エアウェイズ)”の社長だった。航空会社のウェブサイトによると、長年にわたって航空愛好家だったフランシスは約50年間、パイロットとして活躍し、ハワイでチャーターサービスを提供していたという。マクスパッデンさんは一般航空を支援する“Aircraft Owners and Pilots Association(オーナーパイロット協会/AOPA)”の上級副会長を務めていた。協会によると、彼の経歴には米空軍サンダーバーズの司令官としての職務も含まれているという。

ペイトリオッツから1975年ドラフト1巡目指名を受けた後、1980年シーズンまでそこでプレーしていたフランシスは、フランチャイズの1970年代オールディケイドチームと35周年記念チームのメンバーに選出された。フランシスは1977年から1979年にかけて、3シーズン連続でプロボウルに選出されている。

ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトは声明で「ラスは現役時代を通じてファンの人気者でした。フィールド上でダイナミックな選手だった彼は、フィールドの外でさらに大きな個性を発揮していました。彼は境界線など知らず、限界を押し広げ、精いっぱい自分の人生を生きていました」と述べている。

1982年に49ersに加入したフランシスは、1984年シーズンのスーパーボウルでマイアミ・ドルフィンズを打ち破ったチームの一員となった。1987年にペイトリオッツに戻ったフランシスは、翌年に引退。キャリア通算でレシーブ393回、5,262ヤード、タッチダウン40回を記録した。

今回の事故は国家運輸安全委員会によって調査されている。

【RA】