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シーズン第5週のカーディナルス戦は必勝と話す1勝3敗のベンガルズQBバロウ

2023年10月05日(木) 12:13


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Jeff Dean】

シンシナティ・ベンガルズが0勝2敗でスタートした2022年、不安に思う者はほとんどいなかった。

同様に、今年のベンガルズが最初の2試合に負けたときも焦る者はほとんどいなかった。

ところが、今回のベンガルズは低迷を続け、1勝3敗で迎える現地8日(日)のアリゾナ・カーディナルス戦が突如として重要な一戦となった。

次の試合は必勝だと自身とベンガルズのロッカールームは考えているかと水曜日に聞かれ、クオーターバック(QB)のジョー・バロウは質問が終わる前に「イエス」と答えている。

統計がバロウの気持ちを裏づけているのだろう。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、1990年以降、NFLの161チームが1勝4敗のスタートを切っており、その中からプレーオフに進出したのはわずか11チーム(6.8%)だという。ゆえに、大きな期待を胸に今シーズンを迎えたベンガルズにとって、同じく1勝しかしていないカーディナルスとの日曜日の対戦は、シーズン第5週であるにもかかわらず、極めて重要な一戦となる。

「絶対に勝たなければならない。何が何でも。見苦しい試合になってもいい。とにかく勝って終わることだ」とバロウは話している。

0勝2敗のスタートを切った昨年のベンガルズはそこから2連勝をあげて2勝2敗まで追い上げ、その後は勢いに乗ってフランチャイズ初となるディビジョンタイトル連覇を達成した。

今年は長引いているバロウのふくらはぎのケガが毎週のように話題になっている。それに伴ってオフェンスも失速し、ヤード数(1,457ヤード)で最下位、得点(94ポイント)で31位につけている。バロウは本来の実力を発揮できておらず、ボールをなるべく早く手放したがっている様子が見られ、長距離のパスを出せていない。

オフェンスの不調とバロウのふくらはぎの回復は不可欠だが、バロウは焦らないようにしているようだ。

「イライラしないようにしている」とバロウは言う。「そんなことは誰の得にもならない。状況に適応するだけだ。求められるプレーに適応すればいい」

バロウは4試合で728ヤード(1試合平均182ヤード)しか投げられず、タッチダウン2回、インターセプト2回を記録している。忍耐力の問題なのかはさておき、早急な改善が必要であることをバロウは分かっている。

「俺たちはもっと良くならなければならない」とバロウは話している。

「タッチダウンは何回決めた? たったの3回だ。とうてい満足できる数字じゃない。もっとできるはずだ。そのために必要な選手はそろっているし、コーチだっている。とにかく練習で改善していって、日曜日は全力を尽くす」

これまでのところ、バロウのふくらはぎは快方に向かっているようで、水曜日に記者団に対して「試合後の感触は今までで一番いい」と述べている。

火曜日に発表されたチームの故障者レポートに登録されていなかったバロウは、「今週に向けては楽観的だ」とコメントしている。「ここ数週間は大きな問題もなく乗り切れたから、このまま調子を上げていくつもりだ」

楽観的な気持ちだけでは限界があり、特にハロウィンまでまだ4週間もある時期に絶対に勝たなければならない試合を迎えている場合はなおさらだ。しかし、ふくらはぎを負傷していようとも、バロウはベンガルズをこの窮地から救い出し、3年連続のプレーオフ進出へと導こうとしている。

「ここ数週間は厳しかった。それは間違いない」とバロウは話している。「だけど、俺たちはこの状況を乗り越える。タフで打たれ強い選手がそろっている。たくさんのことを経験してきた精神的にタフな選手たちがいるから、こういう状況にどう対処すればいいか分かっている。今は苦しいけど、乗り越えていくつもりだ」

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