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NFLヘリテージ・プログラム、日本の国旗を身につけるのは選手2名、コーチ1名

2023年10月20日(金) 07:28


ミネソタ・バイキングスのパトリック・ジョーンズ二世【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は今シーズン、選手とコーチングスタッフの文化的起源を取り上げるNFLヘリテージ・プログラムを実施し、全32チームがこれに参加する。

2023年シーズン第7週と第8週にかけて、330名を超える選手とコーチが各国のフラッグデカール(国旗のステッカー)を身につけてフィールドに立つ。NFLを織りなすさまざまな国籍や文化が増え続けていることを示すべく、選手はヘルメットにデカールを、コーチ陣はジャケットにパッチを付ける予定だ。

トゥア・タゴヴァイロア、フレッド・ワーナー、アモン-ラ・セント・ブラウン、プカ・ナクア、クリス・オレーブ、DJムーア、ジミー・ガロポロ、アーロン・ジョーンズ、エフェ・オバダ、ジョーダン・メイラタをはじめとする選手たち、ビル・ベリチック、アーサー・スミス、ロン・リベラ、ブライアン・ダボールなど17チームのコーチングスタッフが、70以上の国と地域を代表する。

NFLでクラブ事業、国際事業、各種イベントを担当する上級副社長のピーター・オライリーは「NFLは世界的な成長に注力し続けており、NFLヘリテージ・プログラムを通じて選手やコーチがそれぞれのバックグラウンドに敬意を表することを誇りに思う。この取り組みにより、リーグを構成する伝統、家族、文化を称えると同時に、フットボールというスポーツとNFLの世界的な広がりと影響力の拡大を示せると思っている」とコメント。

参加者は親族が生まれた国や地域、または2年以上居住した国や地域の国旗を選択できる。選手たちはアメリカ国旗とともに、それぞれに関連する国のデカールを身に着け、残りのシーズンを通して各自のバックグラウンドを示していける。

ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)ナクアは「祖母はサモアで生まれ育ち、2021年に自分たちの元を去っていった。家族の伝統を背負い、彼女とともにフィールドに立っていられるように感じられることは本当に素晴らしいことだと思う。サモア人のファンのためにプレーできることを誇りに思うし、次世代のサモア出身アスリートの励みになればと願っている」と話した。

また、ワシントン・コマンダースを指揮するリベラHC(ヘッドコーチ)は「NFLヘリテージ・プログラムを通してプエルトリコとメキシコの両国を代表することで、自身の生い立ちを誇りに思うとともに、その伝統に敬意を表することができ、うれしく思う。世界中にフットボールゲームに対する愛を伝える素晴らしい方法だと思っている」と述べた。

日本の国旗を身につけるのはミネソタ・バイキングスのラインバッカー(LB)パトリック・ジョーンズ二世、コマンダースのWRブライセン・トレメイン、同チームのアシスタントアスレティックトレーナーの、たかはぎ・まさひろ氏だ。

NFLヘリテージ・プログラムの参加者リスト(英語)