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ジャイアンツQBジョーンズ、ジェッツ戦も出場せず3週連続欠場へ

2023年10月28日(土) 05:32


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Frank Franklin II】

ニューヨーク・ジャイアンツは3週連続してクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズを欠く。

ヘッドコーチ(HC)を務めるブライアン・ダボールは現地27日(金)、首を痛めているジョーンズがニューヨークダービーとなるシーズン第8週のニューヨーク・ジェッツ戦に出場しないことを明かした。

マイアミ・ドルフィンズに敗れたシーズン第5週に首を負傷して以降、ジョーンズは練習に参加できていない。ドルフィンズ戦でジョーンズが戦線を離脱するまでに受けたサックは実に6回だ。ベテランQBタイロッド・テイラーがジョーンズの穴を埋めており、先発した過去2試合は65回のパスを投げて42回成功、479ヤード、2タッチダウンをマークしている。

ジョーンズ欠場のニュースは一部の人々が考えるほど重大なものではないだろう。ジャイアンツのオフェンスはテイラーを起用することでより効率的に、かつ、全体的な成功の可能性を高めているからだ。シーズン第7週のジャイアンツはロースコアゲームながら、テイラーが投げた2回のタッチダウンパスでワシントン・コマンダースを下し、勝利を手に入れた。テイラーが司令塔としてプレーする中でジャイアンツは1試合平均80ヤード以上、パスヤードは50以上、ビッグプレーは2.3回以上多く記録している。

テイラーの先発起用はベテランのジャスティン・ピューの加入を含めたオフェンシブラインの一部変更と相まって、チームのパスプロテクションに一役買っている。テイラーが持つインターセプト回避能力のおかげで1試合あたりのサック数は2回以下、パサーレーティングもジョーンズより25.2ポイント高い。

当然ながら、サンプル数が少ないとはいえ、数字も映像もウソをつかない。それ以上に気がかりなのはジョーンズが2023年シーズン中に復帰できるかどうかだろう。

27日のダボールHCの言葉を聞く限り、ジョーンズが今季中に再びプレーできる可能性を確信している様子はなかったものの、「良くなってきているし、来週にどこまで回復しているか見てみる」という一般的な言葉を繰り返した。

ジョーンズが首を負傷した当初、報道陣に対してジョーンズが最悪のシナリオを回避したと話していたことを考えると、ジョーンズに関するダボールHCの口調の変化は見て取れる。

ジャイアンツはチームの競争力を維持するのに十分な仕事を果たしてくれるベテランバックアップがいるという贅沢を味わいつつ、より慎重な道を取っているだけかもしれない。それでも、ジョーンズの状態は、特にオフシーズンに4年総額1億6000万ドル(約238億6,634万円)の契約を締結しているだけに今後も注目していく必要があるだろう。

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