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2023年NFLシーズンのトレード期限、重要情報、用語、FAQ

2023年10月28日(土) 18:56


NFLロゴ【NFL】

2022年はNFLのトレード期限当日に13人の選手が関係する11の記録的な数のトレードが成立した。動きの多くはその後のプレーオフ競争に重大な影響を及ぼすものだった。今年は誰が大型トレードによってパズルに欠けたピースを加えるのだろうか? どのプレーオフコンテンダーがデプスを強化するのか? 未来の礎を獲得するチームは? 約束の地にたどり着くためにベテランクオーターバック(QB)の追加を考えるチームは?

2023年のNFLトレード期限が急速に近づきつつある中、さまざまな駆け引きが行われる年に1度のカットオフ日について、必要なことをすべてまとめてみよう。

NFLの2023年シーズンのトレード期限はいつ?

NFLの2023年シーズントレード期限はシーズン第9週に入る現地10月31日(火)東部時間16時【日本時間11月1日(水)5時】だ。

NFLの2023年シーズンのトレード期限って何?

NFLのトレード期限とは、チーム間のあらゆるトレードに関連したシーズン半ばの締め切り日のこと。

NFLのトレードを追跡する方法は?

シーズン中のすべてのトレードは、NFLトレード期限トラッカー(英語)で確認できる。ここにはシーズン中に成立したすべてのトレードがリストになっている。

NFLトレード期限が過ぎた後、チームはどうやって選手を獲得するの?

トレード期限後はフリーエージェンシーまたはウェイバーワイヤを通じてしか新たな選手を獲得できなくなる。

ウェイバーワイヤって何?

ウェイバーワイヤとは、選手の契約、ケースによってはクラブの選手に関するNFL権利をリーグ内で1つのクラブから他のクラブに移すことを可能にするリーグのシステム。クラブが選手をウェイバーにかけると、他の31のクラブは獲得希望を申し立てるか、機会を放棄(ウェイブ)するかを選ぶことになる。

NFLのトレード期限はいつもシーズン第8週の後なの?

2012年以降、NFLのトレード期限はシーズン第8週の試合が終わった後の火曜日に設定されている。2012年までのNFLトレード期限はシーズン第6週の後だった。

NFL選手がトレードされるのを阻止することはできる?

可能だ。チームとの契約にノートレード条項が含まれていれば、選手が拒否権を行使することができる。

ノートレード条項って何?

ノートレード条項とは、選手が自分に関わるトレードを提示された際にそれを拒否することを可能にする契約内の条項のこと。ノートレード条項にもバリエーションがあり、条件として選手が事前に選んだノートレード条項を放棄するチームのリストがある場合や、一定期間内に限りチームに選手のトレードを認めるものなどがある。

期限が過ぎた後、チームはいつからトレードを再開できるようになるの?

NFLチームは新リーグイヤーの開始(2024年3月13日東部時間16時)からトレードを再開できる。同じ日に、チームたちはその年にフリーエージェントとなった選手たちと契約することも可能になる。

期限日当日にトレードが行われることはよくあるの?

近年は締め切り日にトレードが行われることが多くなっている。2022年には期限当日に11のトレードを通じて合計13人の選手のやりとりが行われた。『NFL Research(NFLリサーチ)』によるとこれは2010年以降で他の年の2倍以上の数字だったということだ。締め切りとなる週に成立したトレードも着実に増加しており、NFLリサーチによると締め切り日と同じ週に少なくとも7人の選手がトレードされたのは2022年で6年連続だったという。

NFLチームが期限日にトレードしたりしなかったりするのはどうして?

NFLエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーに5回選ばれている『NFL Network(NFLネットワーク)』のアナリスト、スコット・ピオリは、選手の取引に関するエグゼクティブガイドの中で、サラリーキャップの問題や選手のホールドアウトを含め、チームが期限日のトレードに動くいくつかの状況をリストアップしている。もちろん、シーズン中の故障者も、チームが補塡(ほてん)のためのトレードに動くきっかけとなる。また、ポストシーズンに向けてロースターを強化するため、チームが未来の財産をトレードすることもある。

これまで期限当日にトレードされた有名NFL選手は?

◆ QBカーソン・パーマーがトレードでシンシナティ・ベンガルズからオークランド・レイダースへ(2011年)
◆ ワイドレシーバー(WR)クリス・チェンバースがトレードでマイアミ・ドルフィンズからサンディエゴ・チャージャーズへ(2007年)
◆ WRチェイス・クレイプールがトレードでピッツバーグ・スティーラーズからシカゴ・ベアーズへ(2022年)
◆ WRキーナン・マッカーデルがトレードでタンパベイ・バッカニアーズからサンディエゴ・チャージャーズへ(2004年)
◆ NFLゲームの賭博行為によって出場停止中だったWRカルビン・リドリーがトレードでアトランタ・ファルコンズからジャクソンビル・ジャガーズへ(2022年)
◆ WRロイ・ウィリアムスがトレードでデトロイト・ライオンズからダラス・カウボーイズへ(2008年)
◆ タイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンがトレードでデトロイト・ライオンズからミネソタ・バイキングスへ(2022年)
◆ ディフェンシブタックル(DT)アンソニー・“ブーガー”・マクファーランドがトレードでタンパベイ・バッカニアーズからインディアナポリス・コルツへ(2006年)
◆ アウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブがトレードでデンバー・ブロンコスからマイアミ・ドルフィンズへ(2022年)
◆ OLBメルビン・イングラムがトレードでピッツバーグ・スティーラーズからカンザスシティ・チーフスへ(2021年)
◆ LBロクアン・スミスがトレードでシカゴ・ベアーズからボルティモア・レイブンズへ(2022年)

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