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ジャイアンツが複数のドラフト指名権と引き換えにDLウイリアムスをシーホークスにトレード

2023年10月31日(火) 13:57


レナード・ウイリアムス【NFL】

ディフェンシブラインマン(DL)レナード・ウイリアムスはキャリア2度目の移籍で、今回は西の若くてハングリーな守備陣に加わる。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが現地30日(月)に伝えたところによると、ニューヨーク・ジャイアンツがウイリアムスをシアトル・シーホークスに移籍させる方向で最終調整に入ったという。ジャイアンツはこのトレードの引き換えに、2024年ドラフトの2巡目指名権と2025年ドラフトの5巡目指名権を獲得する予定だ。

その後、ジャイアンツはこのトレードについて発表している。

ペリセロはまた、リーグ全体で月曜日に提出されたのはウイリアムスのトレードの一環として結ばれた再契約のみだと情報筋の話をもとに報じており、他のトレードが火曜日の期限までに完了したとしても、そのトレードではチームが既存の契約を引き取ることはできないことになる。

ウイリアムスはトレード期限間近のチーム移籍に慣れてきている。4年前、ニューヨーク・ジェッツはドラフト3巡目指名権と5巡目指名権を引き換えに、契約が1年残っていた南カリフォルニア大学(USC)出身のウイリアムスをトレード期限間際でジャイアンツにトレードした。ジャイアンツはウイリアムスと2020年シーズンまでフランチャイズ契約を結び、その1年後に3年総額6,300万ドル(約94億1,825万円)の契約延長を締結。これは、前任のゼネラルマネジャー(GM)デーブ・ジェトルマンが長い将来を考えずに決断した大きな契約の一つだった。

今、ウイリアムスはジャイアンツに財政的な柔軟性を与えるため、西へと移動する。ジャイアンツはウイリアムスの既存の契約の大部分を引き受け、代わりに2019年シーズンにジェッツがウイリアムスを獲得した際のものよりも良いドラフト補償を手にする。全体的に見れば最小限の利益しかないトレードに聞こえるかもしれないが、過去2年間のジャイアンツの財政面を考慮すれば、2023年シーズンに3,226万ドル(約48億2,308万円)のキャップを背負う契約からの救済は、効果的である。

ウイリアムスはジャイアンツでの最初のフルシーズン(2020年シーズン)でキャリアハイのサック11.5回を記録し、前述の契約延長につながった。ジャイアンツのディフェンスフロントの要として期待されていたウイリアムスだが、29歳で契約最終年ということもあり、特に現在8試合を終えたジャイアンツの2勝6敗という結果を考えれば、ジャイアンツの長期的なプランからは外れるようになっていった。

NFLのトレード期限【東部標準時間10月31日(火)16時/日本時間11月1日(水)5時】が迫っている今ほど、このような先見の明のある動きをするのに適したタイミングはない。一方、今シーズンのこれまででリーグトップ 10に入る活躍を見せ、ブレイクアウト候補でもあるディフェンシブエンド(DE)ボイエ・マフェらを擁するシーホークス守備陣が、ディフェンシブラインに貢献することが期待されるウイリアムスの新たなチームとなる。

シーホークスはシーズン中にDEフランク・クラークを獲得したように、今こそ違いを生み出せるベテランを獲得すべき時だと感じているようだ。シーホークスはウイリアムスがその新戦力になることを期待している。

【AK】