ドルフィンズWRヒルが8試合で1,000ヤードを突破、「リーグに入った時から狙っていた」
2023年10月31日(火) 14:31マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルは8試合を終えた時点で2023年の目標である2,000ヤードまで残り半分のところまできた。
現地29日(日)にドルフィンズがニューイングランド・ペイトリオッツを31対17で下した試合で、ヒルはキャッチ8回で112レシーブヤードとタッチダウンを1回記録し、今季すでに1,014ヤードを稼いだことになる。
「最高の気分だ。神は偉大だ。このリーグに入った時から狙っていた」とヒルは日曜日に『ESPN』のマルセル・ルイ・ジャックに述べている。
「多くの人は俺を疑って、あれもできない、これもできないと言われてきた。でも、結局は自分を信じられるかどうかだ」
ヒルの1,014ヤード、8レシーブタッチダウンという記録は、現段階でリーグトップの数字となっている。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ヒルはスーパーボウル時代においてシーズン最初の8試合で1,000ヤード以上を稼いだNFL史上初の選手になったという。
タイリーク・ヒル:1,014レシーブヤード(2023年)
トリー・ホルト:978レシーブヤード(2003年)
マービン・ハリソン:962レシーブヤード(2000年)
タイリーク・ヒル:961レシーブヤード(2022年)
ウェス・ウェルカー:960レシーブヤード(2011年)
アイザック・ブルース:960レシーブヤード(2000年)
ヒルの他にシーズン最初の8試合で1,000ヤード以上のレシーブヤードを稼いでいるのは、チャーリー・ヘニガン(1961年)および殿堂入りを果たしているエルロイ・ハーシュ(1951年)とドン・ハトソン(1942年)で、いずれも1962年以前に活躍した選手たちだ。
レギュラーシーズンに17試合が組まれていることで、ヒルはこのペースでいけば2023年に2,155レシーブヤードを獲得することになる(2012年に16試合で1,964ヤードを獲得したカルビン・ジョンソンが1シーズンのレシーブヤード記録を保持している)。
これまでの8試合でヒルは3試合で100ヤードを切っている一方で、シーズン第1週の215ヤードを含め、4試合で150ヤードを超えている。今季の最低記録はシーズン第2週のペイトリオッツ戦で、キャッチ5回で40ヤードしか記録できていないものの、タッチダウンは決めており、ヒルは8試合中7試合で少なくとも1回のタッチダウンをマークしている。
ヒルはディープパスでディフェンスを圧倒してきた。セーフティ(S)によるオーバー・ザ・トップの守りがしばしば見られるが、それでも対戦相手はこのワイドアウトのスピードにはかなわない。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、2023年にヒルはディープフィールドでターゲットになった際にキャッチ12回、470ヤード、タッチダウン6回を積み上げ、最低でも20ヤード以上のエアヤードを記録している選手の中でNFL首位に立っているという。
ヒルは来週、ドイツのフランクフルトで開催されるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の上位2シードによるシーズン第9週の試合で、元所属チームのカンザスシティ・チーフスを相手にこの驚異的なペースを維持することを狙う。
「準備はできている。これまでの試合と同じだ。昔の仲間たちと対戦するのが楽しみだ」とヒルは話している。
「高校の時に違う街に引っ越すようなもので、フットボールをプレーすることには変わりない。俺の仕事はフィールドに出て、今シーズンずっとやってきたこと、つまり試合を楽しんで、このチームを引っ張って、誰に対してもチャンスを作ることだ。それでも俺は変わらずチーターのように速いけどな」
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