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ジャイアンツQBジョーンズはACL断裂で今季絶望

2023年11月07日(火) 10:27


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/John Locher】

首のケガから復帰してわずかスナップ21回で、ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが2023年シーズンの残る試合を欠場することになっている。

ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールによれば、ジョーンズが日曜日にラスベガス・レイダースに敗れた試合でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していたことが、現地6日(月)に実施されたMRI検査で分かったとのこと。ジョーンズが膝の負傷によって残るシーズンを失うかもしれないとのチームの懸念が、現実のものとなっている。

ニューヨークのクオーターバックたちはシェークスピア的なドラマチックなシーズンを送っており、ジョーンズは今回の診断に先立って、首の負傷によって3試合を欠場していた。シーズン第8週に胸郭を負傷したQBタイロッド・テイラーは故障者リザーブに置かれている。テイラーのこの負傷について、ダボールHCは今季に復帰するとは認めていない。さらに、8週間前にはニューヨーク・ジェッツでデビューしたQBアーロン・ロジャースがアキレス腱を断裂していた。

ジャイアンツに加入して初期のコーチ陣の入れ替わりの中で、プレーが安定せずに厳しい目で見られてきたジョーンズの動向は、3月に4年1億6,000万ドル(約240億2,176万円)で契約を更新したことから、さらに注目されるようになっていた。

その報酬のうち、3,550万ドル(約53億2,933万円)は2024年に完全保証されていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとマイク・ガラフォロが月曜日に伝えている。

ジョーンズとの契約延長後のジャイアンツは悲惨な状況に陥っており、ダボールHCの初年度だった昨シーズンにプレーオフに進みながらも、今季はわずかな得点しか挙げられず、ディフェンスも中程度にとどまっている。

ジョーンズを先発に据えたジャイアンツは1勝5敗を記録し、日曜日に敗北したことを受けてシーズン全体では2勝7敗となっている。ジョーンズは今季を6試合で909パスヤード、タッチダウン2回、インターセプト6回という記録で終える。

テイラーがすでに離脱しているため、トミー・デヴィートが次のクオーターバックとなりそうだ。他にチームが擁しているクオーターバックとしては、今のところマット・バークリーしかいない。ジャイアンツは10月31日にバークリーを練習生として迎えていた。

デヴィートはシーズン第8週に負傷したテイラーの代役を務め、シーズン第9週にもジョーンズ負傷後にリリーフとしてプレーしている。

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