クオーターバック（QB）タイラー・ハイニケはシーズン第9週に、アトランタ・ファルコンズが切実に必要としていた活気をチームにもたらした。試合には敗れたものの、ハイニケはシーズン第10週もオフェンスをけん引する権利を得ている。

現地6日（月）、ファルコンズのヘッドコーチ（HC）アーサー・スミスは日曜日に行われるアリゾナ・カーディナルス戦ではハイニケが先発を務めると発表した。スミスHCはスタッフと共にシーズン第11週に迎えるバイウイーク中にQBポジションの再評価を行うつもりだともつけ加えている。

ハイニケはシーズン第8週にキャリア2年目のデズモンド・リッダーのリリーフとして出場した際にリッダーを上回る活躍を見せたことで、シーズン第9週に先発の座を勝ち取った。その試合でハイニケはファルコンズをホームでの勝利に導きそうになったが、ミネソタ・バイキングスのバックアップQBジョシュア・ドブスがメルセデス・ベンツ・スタジアムでまさかの逆転劇を演じたことで結果的に敗れている。ハイニケはパス38回中21回を成功させて268ヤード、タッチダウン1回を記録。また、ランでも3回のキャリーで20ヤードを稼ぐという活躍を見せた。

ハイニケが犯した唯一の重大なミス――第3クオーター終盤に喫したひどいインターセプト――を受けて、バイキングスのキッカー（K）グレッグ・ジョゼフは31ヤードのフィールドゴールを決め、それによってバイキングスは3点のリードを手にしている。その後、ドブスが試合終了まで残り22秒の時点でタッチダウンを決めてバイキングスがファルコンズの点数を上回ったことで、このフィールドゴールが重要なものだったことが証明された。

それを除くと、ハイニケは一貫性を欠いていたリッダーよりも優れた選手として機能し、4勝4敗のクラブ同士の熱戦でファルコンズに攻撃力と攻撃的な態度をもたらした。ファルコンズは2023年シーズンの岐路に立たされている可能性があるが、スミスHCはハイニケのパフォーマンスを受けて、少なくとも今週末にこのベテラン選手を先発に据えることに対して十分に満足しているようだ。

【RA】