ビルズがOCケン・ドーシーを解任、ジョー・ブレイディが暫定OCへ
2023年11月15日(水) 12:20攻撃陣のミスを克服するのに苦労していたバッファロー・ビルズは、デンバー・ブロンコス戦での敗戦から24時間も経たないうちに大きな動きを見せた。
現地14日(火)、ビルズは攻撃コーディネーター(OC)のケン・ドーシーを解任したと発表した。クオーターバック(QB)コーチのジョー・ブレイディがヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットの下で暫定OCに就任する。
火曜日の解任発表後、マクダーモットHCは記者陣に対し「ちょうど変化が必要な時間だと感じた。わかると思うが、われわれは自信を持って攻撃的なチームになる必要があって、安定した生産性を見つけないといけない。今回の判断はそういった理由だ」とコメントした。
ドーシーは、2022年シーズンに、ブライアン・ダボールがニューヨーク・ジャイアンツのHCに就任するためにチームを離れたあと、ビルズのパスゲームコーディネーター兼クオーターバックコーチからOCへ昇格した。ドーシーの下での28試合で、ビルズは獲得ヤードと得点を伸ばし、2022年シーズンには獲得ヤードと得点数でリーグ2位の記録を残した。2023年シーズンの10試合では、ビルズは獲得ヤードで7位、得点数で8位につけている。
5勝5敗に沈むビルズの攻撃陣は一貫性に欠け、ボールを柔軟に動かすことができず、信頼できるグラウンドアタックを欠き、ターンオーバーに大苦戦している。今シーズン、ビルズの攻撃陣は理にかなったプランを展開するというより、たださまざまなプレーの寄せ集めになっているように見えることがあまりに多かった。
ビルズの苦戦は、ターンオーバーによるものがほとんどだ。ビルズはマンデーナイトでインターセプト2回、ファンブル2回の計4回のターンオーバーを許し、うち3回はQBジョシュ・アレンによるものだった。ビルズにとって1試合で4回以上のターンオーバーを許すのは今シーズン2試合目で、今シーズンの合計ターンオーバー数は18回と、リーグ2位タイとなっている。
最終的には、前回の雇用サイクルではカロライナ・パンサーズHCの面接も受けていたドーシーが、苦戦の責任を取ることになった。しかし、厳しい日程が続く不本意なビルズにとって、この変化は十分だろうか。
ビルズはシーズン最後の7試合を、ブレイディをプレーコーラーとして進める。34歳のブレイディは2019年、ジョー・バローとともにカレッジフットボールプレーオフ全米王者に輝いたルイジアナ州立大学(LSU)のパスゲームコーディネーターとして有名になった。2020年シーズンにはカロライナ・パンサーズのマット・ルールHCの下でOCを務めている。パンサーズでの2シーズン、チームの攻撃陣はほとんど軌道に乗らず、獲得ヤードと得点数はそれぞれ2020年シーズンに21位と24位、2021年シーズンに30位と29位だった。
マクダーモットHCは新OCであるブレイディに期待することとして「何よりも、今言ったように、攻撃陣と自分たちがやっていることにエネルギーを注いで、フットボールを動かして得点を取ること。それが攻撃陣の仕事だ」と話した。
月曜夜の敗戦で、ビルズがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)10位に転落したため、ウェスタンニューヨークには緊急事態のアラートが発せられた。マクダーモットHCは数時間後にドーシーを解雇し、迷走するビルズをジャンプスタートさせるためのきっかけを探している。
【AK】