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バイキングスHCオコンネル、QBドブスの先発続投を明言せず

2023年11月29日(水) 12:42

ミネソタ・バイキングスのジョシュア・ドブス【AP Photo/Abbie Parr】

クオーターバック(QB)ジョシュア・ドブスがミネソタ・バイキングスに加入してすぐに見せていた魔法のような力は、現地27日(月)夜に消えてしまったのかもしれない。

バイキングスが12対10で敗れたシカゴ・ベアーズ戦でドブスが4回のインターセプトを喫した後、ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルはQBポジションの評価を行なっていくことを誓った一方で、ドブスが先発にとどまることに対してはあいまいな態度を示した。

クオーターバックの変更を検討するつもりかと質問されたオコンネルHCは「これから見てみる。ジョシュがこれまでに見せてきたプレーを評価していく」と答えている。

ドブスはベアーズ戦でパス32回中22回成功、185ヤード、タッチダウン1回、インターセプト4回を記録。タッチダウンは第4クオーターにタイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンに17ヤードのパスを通した際に決めたものだ。苦難の連続ではあったものの、ドブスはバイキングスをまたハラハラドキドキさせるような勝利に導こうとしていた。しかしその後、試合終盤に2回のファンブルを喫したベアーズのQBジャスティン・フィールズが、チームを奮起させ、勝利をつかんでいる。

インターセプトの問題――ワイドレシーバー(WR)ジョーダン・アディソンが相手守備選手にボールを手渡してしまったプレーもあったため、すべてがドブスのせいというわけではない――があるにもかかわらず、ドブスはテイクアウェイによってベンチに戻される可能性についてはあまり考えていないと話している。

「正直、それはコーチの判断だと思っている、俺じゃなくて」とコメントしたドブスは「俺はただ自分のことや、どうすればこのチームを勝たせられるか、どうすればより良いチームメイト、より良いクオーターバックになれるか、それから、どうすれば確実にオフェンスがシナリオに基づいた正しいプレーを実行し、高いレベルでプレーできるようになるかに集中するだけだ」と続けた。

アリゾナ・カーディナルスとのトレードで移籍してからわずか数日後の11月5日、ドブスはアトランタ・ファルコンズ戦でバイキングスを勝利に導き、一躍脚光を浴びた。そして、1週間後に行われたニューオーリンズ・セインツ戦でも劇的な勝利を収めている。

しかし、月曜日にベアーズに敗れたことでバイキングスは2連敗中だ。ドブスはそれらの2試合で合計6回のターンオーバーを喫しているのに対して、タッチダウンパスはわずか2回しか記録していない。シーズン第11週以降に記録したギブアウェイ数(6回)は、デトロイト・ライオンズのQBジャレッド・ゴフと並んでNFL内最多タイだ。

ドブスとバイキングスの運命に変化が訪れている中で、ファルコンズ戦で脳しんとうを起こしたことでドブスと交代した新人QBジャレン・ホールの健康状態と、月曜日に故障者リザーブ(IR)から復帰可能になったベテランバックアップQBニック・ムレンズの健康状態も変わってきている。

「みんな体調が良くなってきたし、ジャレンを呼び戻せるようになった。それからニック・ムレンズもね」とオコンネルHCはコメント。

月曜日にムレンズを起用することも考えたが、ドブスにこだわったと認めたオコンネルHCは次のように述べている。

「たぶん試合を通して、何が自分たちに刺激を与えてくれるのか、考えようとするところまで来ていた。あのターンオーバーで一気に流れが変わり、その後にジョシュがタッチダウンを決めた。ターンオーバーはオフェンス面では絶対に不利になるが、それでもジョシュはひるむことなく戦い、勝利に貢献しようとプレーし、戦い続けたと思う。本当によくやったと思っている。ターンオーバーを喫した夜にそれをするのは難しい。彼はコンペティターだ」

とはいえ、そのパフォーマンスはドブスがピッツバーグ・スティーラーズやテネシー・タイタンズ、クリーブランド・ブラウンズ、そしてカーディナルスといった、以前に所属していたチームのどこにも定着できなかった理由を示すものとなっていた。

ドブスはオフェンスを活性化することはできるが、いずれのケースでもしばらくすると失速してしまうのだ。

「結局のところ、ボールが自分の手の中にあって、みんながオープンになっていたら、俺はパスし続けて、必要なところにボールを投げ続ける。そこから他のことをすべて片付けていく」とドブスは強調している。

WRジャスティン・ジェファーソンがハムストリングのケガで欠場するようになってからも、バイキングスは勝ち続けてきた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが月曜日に報じたところによると、ジェファーソンは水曜日までにIRからアクティブ登録される可能性が高いとのこと。バイキングスはQBカーク・カズンズが今季の残る試合を欠場することになり、司令塔を引き継ぐもすぐに負傷したホールに代わってドブスが出場するようになってからも、勝ち続けてきた。

現在、バイキングスは6勝6敗でバイウイークを迎えており、不安定な状態でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の第7シードにしがみついている。

シーズン第14週のラスベガス・レイダース戦で再始動する前に、オコンネルHCはホールとムレンズのどちらが将来的にベストなのか、あるいはドブスがまだ何か秘策を持っていると信じるのか、決断を下すことになる。

「いいか、私はジョシュ・ドブスが突然ここにきて、2勝2敗に導いてくれたと思っている。カーク・カズンズとジャスティン・ジェファーソンが欠場して、不利な状況に置かれていると多くの人が考えたかもしれない状況下でね」と語ったオコンネルHCは「このチームはそういう風には考えていない。それは私たちのやり方でも私のやり方でもないし、出場したすべての試合で勝とうとしている。今後は、すでにできていることと、改善する必要があることを見極めて、それがどういうものなのかを見ていくつもりだ」と続けた。

ドブスの物語の最終章はツインシティーで書き上げられるのだろうか? それはオコンネルHCがこのバイウイークで決めることになりそうだ。

【RA】