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フランク・ライクが解雇された責任を「全員が分かち合っている」とパンサーズQBヤング

2023年12月01日(金) 13:33


カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

クオーターバック(QB)ブライス・ヤングのルーキーシーズンは苦難の連続だ。それに対して、同じドラフトでヤングの次に指名されたC.J.ストラウドがヒューストン・テキサンズで早くから成功を収めていることによって、パンサーズの状況はより悪く見えていると言えよう。

そうした現実がヘッドコーチ(HC)を務めていたフランク・ライクの解雇につながった。もちろん、パンサーズが2023年シーズンに低迷している責任がライクだけにあったわけではないが、ライクの指揮下で臨んだ11試合で定量化できる形の成功を収められなかったことにより、パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーは変化を起こすことを決断。これにより、フランチャイズの顔として選ばれたヤングは、ルーキーシーズンの残りの期間を暫定的な体制下でプレーすることを余儀なくされている。

ヤングはすぐに、NFLではアラバマ大学時代のように順調にいかないことを学んだ。そして、自分自身の苦戦がライクの解雇につながったことも理解している。

『ESPN』によると、ライクの解雇に責任の一端を感じているかと質問されたヤングは「みんな感じている。全員がその責任を分かち合っている。誰かが解雇されるところなんて見たいわけがない。一緒になって課題を克服して目標を達成したかった。全員がその責任を負っている」と答えたという。

ライクは短い在任期間中に、自分のためになることをあまりしておらず、プレーコールを自ら担当したり、攻撃コーディネーター(OC)トーマス・ブラウンに任せたりを繰り返していた。どのような変化をもたらしても、結果は同じように残念なものだった。最も期待外れだったのは、ヤングがフランチャイズクオーターバックとしての成長をほとんど見せなかったことだろう。

今回の変化――あるいは、将来的にスタッフを全面的に見直すこと――が、ヤングを長期的な成功に向けた正しい軌道に向かわせる保証はない。パンサーズは今も人材面の問題を抱えており、それはヤングにとって痛手となっている。オフェンシブラインはヤングが今シーズンに有資格の全クオーターバックの中で2番目に多い40回ものサックを喫するのを許している状態だ。また、レシーバー陣にも物足りない点が数多くある。

この状況を改善する責任は、すでにオフェンシブラインとヤングの指名権獲得に多額の資本を投じたジェネラルマネジャー(GM)スコット・フィッタラーにある。今のところ、このフランチャイズが短期間で再建を果たす道は存在しない。

その間、ヤングは目の前の仕事に集中しながら、初めて指導を受けたNFLコーチの解雇を乗り越えることを余儀なくされている。

ヤングは現地11月29日(水)に「本当にきつい」と吐露し、こう続けた。「そこには現実の人間関係がある・・・人間の生活なんだ。俺たちはこの建物で、1日のほとんどすべての時間を過ごしている。毎日毎日、(ここで)過ごしているんだ。もちろん、その間に強い絆、強い人間関係を築くことになる」

「きつい。本当に厳しいビジネスの現実だ」

特に、テキサンズでオフェンス部門最優秀新人賞の有力候補となる活躍を見せているストラウドと対比したときに、ヤングの向上が見られないことから、パンサーズは全体1位指名で大きく失敗したのではないかと懸念する声も上がっている。テッパーは火曜日に「私たちはあの指名に完全なる自信を抱いている」と報道陣に述べ、ヤングを指名するというフランチャイズの選択は間違っていなかったと強調した。

しかし、これからヤングにふさわしいコーチを選ぶのはテッパーの手にかかっている。テッパーが決断を下すまで、ヤングはスタッフの変化に適応しなければならない。わずかであってもそれが自分の助けになればと願っているヤングは次のように語った。

「もちろん、指導者の交代や役割の変更によって、微調整は必要になるだろう。当然、状況は少し違ってくるはずだ。でも、俺はここにいるみんなを信じている。どういう結果になるかは、そのうち分かるだろう」

【RA】