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ドルフィンズRTジャクソンが3年約52億円の契約延長へ

2023年12月08日(金) 09:54

オースティン・ジャクソン【NFL】

ライトタックル(RT)オースティン・ジャクソンは2023年シーズンに復活を遂げたことでマイアミ・ドルフィンズとの新契約を手に入れている。

現地7日(木)、ドルフィンズがジャクソンと3年3,600万ドル(約51億8,998万円)の契約延長にサインしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ラポポートによると、2,070万ドル(約29億8,424万円)の保証が含まれているこの契約は、最大3,900万ドル(約56億2,247万円)相当になるという。

その後、ドルフィンズはジャクソンと2026年シーズン末までの契約を結んだと正式に発表した。

今回の契約は双方にとって都合がいいものだ。左利きのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアのブラインドサイド、つまりラインの右側のブロックを担当しているジャクソンは今季、キャリアで最も素晴らしいシーズンを送っている。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によると、キャリアで最も高い総合グレード(67.3)を獲得しているほか、パスブロッキンググレードでは70を上回っているとのこと。ジャクソンはシーズンを通して、過去にケガの問題を抱えていたタゴヴァイロアが安定したプレーができるよう支えている。また、5試合が残されている中で、ドルフィンズが9勝3敗と躍進し、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で3ゲーム差をつけるのに貢献してきた。

ジャクソンは一流タックルのような報酬を受け取るわけでもない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ジャクソンの平均年俸(1,200万ドル/約17億2,969万円)は全タックルの中で28位、ライトタックルの中ではクリーブランド・ブラウンズのジャック・コンクリン(年俸1,500万ドル/約21億6,212万円)とアトランタ・ファルコンズのケイレブ・マクガリー(年俸1,150万ドル/約16億5,762万円)に挟まれて11位になるという。

それでも、現在の341万ドル(約4億9,152万円)という年俸と比べると4倍近く増える。今回の契約は、ジャクソンのドルフィンズでの将来を保証すると同時に、ドルフィンズがロースター管理チェックリストから彼を外すことを可能にするものとなっている。

ジャクソンの昇給が実現したのは、2022年シーズンに100回以下のスナップにまで制限される原因となった足首のケガが、2023年にはもう問題ではなくなったことが証明されたからだ。実際、ジャクソンはこれまで以上に強くなって戻ってきた。出場可能な状態であることは確かに求められる能力であるため、ジャクソンは昇給をかなえている。

ジャクソンは今シーズン、タゴヴァイロアに17回しかサックを許していないオフェンシブラインの一員だ。このうちジャクソンに責任があったサックは2回のみで、タゴヴァイロアの背後から迫ってくるラッシャーを防ぐのが任務のタックルとしては特筆すべき成績と言えよう。

調子を落とすことなく健康を維持していることから、タゴヴァイロアはキャリアで最も高いパス成功率(70.1%)を記録しているほか、3,457パスヤード、タッチダウン24回、インターセプト10回など、絶好調のシーズンを満喫している。2023年を健康な状態で終えることができれば、タゴヴァイロアは試合平均トータルヤード(次点のデトロイト・ライオンズより約28ヤード多い)と試合平均パスヤードで1位につけ、試合平均ランヤードと試合平均得点で2位に位置しているオフェンスの司令塔として、間違いなくAP通信NFL最優秀選手賞の票を集めるだろう。

ジャクソンをはじめとするドルフィンズの先発ラインマンたちは、このような輝かしいシーズンに不可欠な役割を果たしてきた。ドルフィンズはジャクソンが3月にフリーエージェント(FA)になるのを視野に入れる前にその活躍に報い、重要なプロテクターを確保している。

【RA】