チャージャーズQBハーバートが指の手術で今季終了に
2023年12月13日(水) 08:52ロサンゼルス・チャージャーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートの2023年シーズンが正式に終わった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、ハーバートは骨折した右手(投球側)の人差し指を修復するための手術を受け、今シーズンの残る試合を欠場するという。
その後、ハーバートを故障者リザーブ(IR)に登録したチャージャーズは、ワイドレシーバー(WR)ジョシュ・パーマーをIRから復帰させたほか、新人QBマックス・ドゥーガンと契約を交わしてアクティブ登録している。
今回のニュースは現地10日(日)に敗れたデンバー・ブロンコス戦でハーバートが負傷してから予想されていたものではあったものの、これによってチャージャーズの悲惨なシーズンが浮き彫りになっていると言えよう。
シーズン第14週にリリーフとして出場した試合を含め、キャリアを通して2試合に出場したことがあるQBイーストン・スティックが、5勝8敗のチャージャーズのために残りの試合に先発する予定だ。スティックのキャリア初先発は木曜夜に『Prime Video(プライム・ビデオ)』で放送されるラスベガス・レイダース戦で実現する。
4年間のキャリアでハーバートがケガで先発を逃すのは今回が初めてだ。ハーバートは今シーズン、投球側ではない方の指のケガを抱えながらプレーしていた時期もあった。
ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは月曜日に報道陣に対し、チャージャーズはハーバートにとって長期的に「ベストだと思うこと」をするつもりだとコメント。シーズン終了を意味する手術は2024年に向けてシグナルコーラーの準備を整えるための措置だ。
2023年シーズンを迎えるにあたり、ハーバートとチャージャーズには大きな期待が寄せられていた。チャージャーズはオペレーションを活性化するために新しい攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアを採用。さらに、ハーバートは7月に2億6,250万ドル(約381億4,716万円)の大型契約にサインしている。
チャージャーズは最初の2試合を合計5点差で落とし、出だしからつまずいた。ステイリーHCのチームは4勝4敗と浮き沈みを経験した後、直近の5試合中4試合を落としている。オペレーション全体が乱れている中で、守備陣は相手を止めることができず、攻撃陣も一貫性を見出すことができていない。WRマイク・ウィリアムスが9月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂して今季の残る試合を欠場することになってから、チャージャーズのオフェンスはフィールドを広げる能力に欠けている。
ハーバートは3,134パスヤード、キャリア最低のパス成功率65.1%、タッチダウン20回、インターセプト7回という成績で今シーズンを終えた。
バックアップクオーターバックが指揮を執る上に、シーズン終盤のスケジュールもタフであることから、ステイリーHCのチームでの将来はどうなるのか、2024年にハーバートが復帰した際に他の誰かがコーチを務めている可能性はあるのかといった疑問が渦巻いている。
【RA】