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NFCプレーオフ進出を目指すセインツ、鍵は「万全の体調」で本調子のQBカー

2024年01月03日(水) 19:34

ニューオーリンズ・セインツのデレック・カー【AP Photo/Ryan Sun】

シーズン第18週のアトランタ・ファルコンズ戦に向けて、引き続きポストシーズンに望みを残しているニューオーリンズ・セインツ。それはディフェンスの働きと、クオーターバック(QB)デレック・カーの最近の好調ぶりがあってのことだった。

カーは現在4試合連続でタッチダウンパス2回以上を挙げていて、これはセインツQBとしては2019年から2020年にドリュー・ブリーズが連続5試合を達成して以来の最長記録だ。どうしても勝たねばならなかったシーズン第17週のタンパベイ・バッカニアーズ戦でカーが投げたのはわずか197ヤードだったが、その内容は驚くほど効率的で、彼はバッカニアーズディフェンスを散らし、シーズン前半に悩まされた大きなターンオーバーを回避した。

過去4試合で3勝してプレーオフ争いに残れたことについて、セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは、カーの健康状態を決定的要因として挙げている。

「彼はここしばらくなかったほど健康と言ってよく、パスには正確さが感じられ、ポケット内の感触もいいはずだ」とアレンHCは現地1日(月)にチーム公式サイトで語った。「明らかにプロテクションが改善したし、それによってさらにポケット内での感触が良くなる」

「それでもまだ、全てのことについて全員が同じ考えを持つためにはわれわれがもう少し努力する必要があると感じることもある。だがパスゲームの大部分においては全員の意思統一ができているように思う」

今シーズンのカーは負傷のため3試合で退場するなど、打たれたりあざを作ったりはしているが、試合欠場は一度もない。

最初の12週ではパス成功率66.24%でタッチダウン11回、インターセプト6回で24回のサックを浴び、ファンブルは6回(ロス3回)だった。それが過去4週間では成功率が73.02%まで急上昇し、タッチダウン10回、インターセプト2回、サックは4回でファンブルはない。

ターンオーバー4回というマージンが日曜日のセインツのゲームを物語っていた。

「彼は大部分でフットボールを守ることについていい仕事をした。ターンオーバー/テイクアウェイ比率こそがフットボールのナンバー1スタッツだ」とアレンHCはカーを称した。「それが勝利に大きく貢献していると思う。われわれが引き続き説いていることの1つはオフェンス時、リターンユニットやスペシャルチームの時に確実にボールをケアすること、そしてディフェンスやスペシャルチームのカバレッジユニットの時にボールを奪えるようにすることだ」

セインツがファルコンズ相手に勝ってシーズンを終えるためには、カーのさらなる活躍が必要となる。地区タイトルを手にするためにはセインツが勝ち、なおかつバッカニアーズが負けるか引き分ける(もしくはセインツが引き分けかつバッカニアーズが負ける)必要がある。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』の計算によるとセインツが現在ポストシーズンに進める可能性は31%とのことだ。

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