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カイラー・マレーは「間違いなく」カーディナルスのフランチャイズQBだとギャノンHC

2024年01月03日(水) 18:00


アリゾナ・カーディナルスのジョナサン・ギャノンHC【AP Photo/Alberto Mariani】

残り1週間となった2023年シーズンを4勝で終えたアリゾナ・カーディナルスの状況はほぼ間違いなく流動的だ。

オフシーズンに不安定な未来が待ち受けるカーディナルスの1年目のヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンは、カイラー・マレーを未来のフランチャイズクオーターバック(QB)と称して全面的なサポートを表明することで、1つのストーリーの芽を摘む努力を見せた。

現地2日(火)、ギャノンHCは毎週出演している『Burns & Gambo(バーンズ・アンド・ガンボ)』の中で、今後先発QBとしてのマレーの立場に疑問が生じる可能性はあるのかと質問され、ほがらかに笑いながらそのようなことはないと答えた。

「(疑問など)ないない」とギャノンHCは笑って答えている。「彼は私の大のお気に入りだよ」

さらに笑いをこぼしながら「疑いなんてない」と同じ言葉をギャノンHCは繰り返した。

お気に入りというのは誰のことかと聞かれると、再び笑いながらこう述べている。「うちのナンバー1フランチャイズクオーターバックだよ。私のお気に入りは」

4勝12敗のカーディナルスは2024年NFLドラフトで全体4位指名ができる位置にいて、クオーターバックの豊富な選択肢があると予想される。

アリゾナでの初シーズンを締めくくろうとしているギャノンHCとジェネラルマネジャー(GM)のモンティ・オッセンフォートが、フレッシュなQBを迎えてフランチャイズの立て直しを始めることも考えられなくはない。

26歳のマレーは2022年シーズンをACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂で終え、2023年シーズンを遅れてスタートした。昨年7月に超大型延長契約にサインし、契約は2028年まである。健康な状態のマレーはフィールドでダイナミックな働きを見せて2度のプロボウルに選ばれており、リーグ内でも屈指のデュアルスレットQBとの呼び名が高い。しかし、彼が司令塔を務めた4シーズンでカーディナルスはシーズン勝ち越しが1回、プレーオフ進出が1回、ポストシーズンの勝利はなしという成績だ。

それでも、今季7試合にわたってマレーのコーチングを行ったギャノンHCは彼を支持している。

「今では私はカイラーのとりこさ」とギャノンは述べた。

オフシーズンにギャノンが就任した際、マレーはまだ膝のケガのリハビリを始めたばかりだった。

マレーが今季初登場したのはシーズン第10週になってからで、25対23でアトランタ・ファルコンズに勝利を収めた。

先発としてのマレーは3勝4敗、タッチダウン合計12回(パスで9回、ランで3回)で、試合平均は219ヤードとなっている。

「ここで彼と1年過ごし、私はここへ来た時よりも確信を得た」とギャノンHCは述べた。

その支持は、マレーがシーズン第17週にフィラデルフィア・イーグルス相手に35対31の逆転劇を演じ、今季ベストパフォーマンスを見せたことにも影響されているのだろう。この試合でマレーは232パスヤード、シーズンハイのタッチダウンパス3回を記録した。

「彼はいいプレーをしてくれると私はいつも考えているし、事実そうしてくれた」とギャノンはマレーのパフォーマンスについて述べた。「あの試合の勝利に彼が巨大な役割を果たしたことに疑問の余地はない。彼は試合に火を付け、完璧だった。試合終盤の彼はまさに私の期待通りの姿だった。ボールが手中にさえあれば、試合に勝てるぞとチームが思える選手だ。その通りに彼はやってのけた」

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