レイブンズがプレーオフに向けてRBダルヴィン・クックと契約へ
2024年01月05日(金) 08:54フリーエージェント(FA)のランニングバック(RB)ダルヴィン・クックはスーパーボウルタイトルを追うことを夢見て8月にニューヨーク・ジェッツと契約を結んだ。そのクックは新しいクラブで、リングを獲得するより良い機会を手に入れようとしているようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地4日(木)に報じたところによると、今週にクレームされることなくウェイバーを通過したクックが、ボルティモア・レイブンズと契約する見込みとのこと。
クックは土曜日に実施されるシーズン第18週のピッツバーグ・スティーラーズ戦には出場しない。その代わり、1月20日(土)か21日(日)に行われるレイブンズのプレーオフ初戦に備えることになる。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ第1シードを獲得しているレイブンズは、ワイルドカード週末をバイウイークとして過ごし、ディビジョナルラウンドで相手を迎え撃つ予定だ。
今週、ジェッツとクックはたもとを分かつことに双方ともに合意。プロボウルに4回選出された経歴を持ち、ジェッツと高額な1年契約を結んでいたクックは、悲惨なシーズンに幕を閉じることになった。
クックはジェッツに加入する前の4シーズンにミネソタ・バイキングスで年平均1,254ランヤード、タッチダウンラン43回を記録。そのため、契約当時、ジェッツはオフェンスに後から火力を追加したかのように見えた。しかし、スタートで出遅れた上に役割が定まらず、シーズン第1週にクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがシーズン終了のケガに見舞われたことも相まって、クックがバイキングス以外で過ごす最初のシーズンは絶望的なものとなった。
ジェッツでの14試合(うち先発1試合)で、キャリー67回、214ランヤードという成績にとどまったクック。キャッチでは15回、78ヤードという数字を残した。NFLでの最初の6シーズンで52回のタッチダウンを記録したクックだが、ニューヨークでは一度も記録していない。
2023年シーズンにJ.K.ドビンズをわずか1試合で失い、さらには新人のキートン・ミッチェルもシーズン終了のケガで失ったレイブンズは、2年連続でバックフィールドに深刻な負傷者を抱えている。現在はガス・エドワーズ、ジャスティス・ヒル、プロボウルに選出されたことがあるメルビン・ゴードンを起用。シーズン序盤にスポットで起用されることが多かったゴードンは、シーズン第17週に勝利したマイアミ・ドルフィンズ戦で今季初となるタッチダウンを決めた。
【RA】